Ishikawa Prefectural Federation of Small and Medium Enterprises
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連携グループ支援事例
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地域特産品を活用した地元名物づくり
◆グループ名 鶴来特産品開発研究会
◆代表者   知田新吾
◆メンバー数 4名
◆所 在 地 白山市三宮町105-1 TEL076-273-5123 FAX 076-273-5123
◆事業区分  地域内連携モデル事業
◆テ ー マ 地域特産品を活用した地元名物づくり
プロジェクトの発足【H30.9.29】
 白山市鶴来地区は、昔から白山比盗_社・霊峰白山への参拝者や日本海の海産物が行き交う要所として栄え、独自の民族文化、食文化(白山の伏流水を使用した醸造商品・工芸・食料品・調味料等)を築いてきました。
 豊かで良質な手取川の伏流水に恵まれていることから、「加賀菊酒の里」として酒造りが活発に行われてきました。その他、醤油、味噌、麹、酢製造も地場産業として根をおろしています。伝統工芸の分野では、獅子頭や刃物、牛首紬、檜細工等が生産を行っています。
 観光面では、観光資源である白山比盗_社が年間80万人を超える参拝者や観光客が訪れており、白山信仰のシンボルとして多くの人々が参拝に来られます。
 この様に恵まれた地域の魅力をより一層高めることを目的に、食品製造や伝統工芸事業者の有志が集まり、5大醸造の町である鶴来の資源を活用した新たな名物作りを研究開発しようと、新たな商品化の取り組みが始まりました。
<地域の醸造商品>
<地域の伝統工芸>
開発概要(プロセス)
 地域資源や観光資源を生かした「鶴来ならではのモノ」の開発を行うにあたり、やはり醸造系の商品は外せないと考えました。古くから酒、味噌、醤油、酢、麹の発酵産業が発達し、生活・暮らしに根付いた味噌をベースに試作が始まりました。観光や信仰に多くの人が訪れる白山比盗_社には年間80万人が参拝され、境内にある「くろゆりの里/鶴来特産品販売拠点」でのPR商品として販売することになりました。幾度の研究会や試食・改善を重ね、芳醇で甘じょっぱい美味しい味噌だれが仕上がりました。
 地元の田舎味噌と酒粕をベースに白味噌、卵黄、砂糖等を混ぜ合わせ熟成させています。店内では、湯煎鍋につかった串コンニャクに味噌だれをつけて食べてもらえるPR商材が完成しました。今後は、屋外でのイベント等でも販売し、「醸造のまち」をPRしていきます。
<試作調理の様子>
<研究会(試食)の様子>
<お土産処くろゆりの里>
<白山比盗_社参拝者>
発酵がもたらす効果
 発酵は食品をより食べやすくし、エネルギー源・栄養源をより上手く摂取する助けになっています。
 食材の栄養素を細かく分解し、消化吸収しやすくしています。腸内には、数千種の微生物が存在し、その数は数百兆ともいわれています。腸内の腐敗物質の増加を抑え、病原体と戦う免疫細胞を活性化してくれる働きがあります。
〇支援内容
 本事業では、本会職員が事業企画を行い、開発プロセスなどをコーディネートしました。味噌の試作は、地元料亭の料理長に、商品コンセプトやネーミングはコピーライターに、そして試食会議はプロジェクトメンバーで検討し伴走型で支援をすすめました。販売に関し当面は、鶴来の物産館「くろゆりの里」で提供し、地域のイベント等でも提供していきます。また、物産館を運営している鶴来町特産品販売協同組合が制作する地域の特産品マップにも掲載してもらいPRをすすめていきます
商品概要
☆商品名
商品名:つるぎ味噌田楽

☆商品特徴
【つるぎピリ辛味噌】
鶴来産の田舎味噌と酒粕、白味噌をベースに、食べ合わせする材料(コンニャク・大根等)の旨味と食欲を引き出す甘じょっばい濃厚な味噌だれで仕上げてあります。

【つるぎ柚子味噌】
ピリ辛味噌に柚子の果汁を加えました。口に含むと柚子の爽やかな香りが広がります。やや辛口のきりっとした味わいに整えました。

【つるぎ胡麻味噌】
ピリ辛味噌に白胡麻ペーストを加えました。なめらかな舌触りで、胡麻の香ばしさが豊潤でコクがあり、深い味わいです。

☆提供場所:お土産処 くろゆりの里(白山市三宮町ニ105-1)
☆提供価格:2本で250円(税込み)
<ピリ辛・柚子・胡麻味噌>
メンバー店
 知田 新吾 知田工房 代表 加賀獅子頭製造販売
 武 外喜男 武久商店 代表 麹製造販売
 吉田 一夫 吉田屋 代表 醤油・味噌・だし製造販売
 森  初恵 株式会社森こん 取締役会長 こんにゃく等製造販売
事業化への意気込み
 鶴来地区は、白山からの伏流水の恵みを受け、酒や味噌、醤油、酢、糀など醸造商品の製造が盛んな地域ですが、PR不足によりあまり知られていない。全国から白山比盗_社への参拝に訪れる方は年間約80万人と言われている。今回試作開発した「鶴来の味噌田楽」は、地元産の発酵食品である味噌や酒粕をベースに、老舗料理旅館で試作した商品であり、「醸造のまち・鶴来」を知ってもらうには、手軽に味わってもらえる商品になっています。多くの観光客に味わってもらい、新しい鶴来の名物となるよう工夫していきます。
 今後は、お客様の意見を取り入れ、味噌だれの味の追加やイベント販売なども検討し、需要拡大を目指していきます。
今後の活動
 「醸造の町」のPR商品として物産館やイベント等で提供していきます。第一弾として地元で製造したコンニャクでの提供となりましたが、今後は地域の食材を串にさして検討していきます。また、味噌だれが好評であれば物販も検討し地域のPRに努めていきます。
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