鶴来町は、やい刃の剱(つるぎ)と書かれたほど、刃物鍛治が盛んで、江戸時代には加賀藩御用鍛治をつとめた刀工一鉄も出た。
また、白山麓と平野部との物資の集散地としても栄えた町で、農耕用から山林用、家庭用まで幅広い製品が作られていた。
明治以降も数軒あったが、現在"火作り"している鍛治屋は1軒だけで、注文に応じ手作りの伝統を今に伝えている。
技法はほとんど昔のままで、松炭がコークス、ふいごが送風機に代わったぐらいで、稀少な野鍛治である。

主な生産地 | 白山市 |
主な製品名 | クワ、カマ、ナタ |
主な生産者 |
太田打刃物製作所
〒920-2121 白山市鶴来本町4-2-5
TEL.(076)272-0111 |