創業・起業しようとする皆さん、
経営革新を目指す事業者の皆さんを応援します。
  

    ◎企業組合の先進事例
   
=地域・観光振興分野=
  竹炭ブームで「生きがい」から法人へ
竹炭生産企業組合
定年退職者、農業従事者、商店主、建築職人などが竹炭ブームをとらえて、竹炭とその関連製品の生産を開始した。竹炭は室内・冷蔵庫の消臭剤として有効、また、竹炭の製造過程で出る竹炭液には殺菌効果がある。さらに生竹の粉末を使用した生竹ワインや建築物の床下の湿気取りのための敷竹炭、竹炭の遠赤外線効果(血行促進による腰痛緩和)を利用した竹炭パワーシートなどの関連製品を開発した。
  小さな取り組みで着実な地域振興
茶屋企業組合
市内の農家の女性たちが、希望をもって生き甲斐づくりをしようと田舎風味を売りにしたおにぎりやそばを手頃な値段で提供するために組合を設立、茶屋の運営を開始した。組合員は水田、畑を持ち、米、穀類、野菜などを生産しているので、お店の運営は交代制をとって切り盛りしている。食材の一部は組合員から仕入れることにより、農家経営の一助にもなっている。地元の観光案内所の敷地内にお店を設置したことから、県内外からの出張者やドライバーなどの客足が絶えない。
  農家の主婦が郷土料理を提供するレストランを経営
レストラン企業組合
町営施設内に農村の主婦が組合を設立、地元に伝承される郷土料理をベースとした薬膳料理のレストランを開設した。肝臓系統、胃腸系統、心臓系統、肺系統、腎臓系統などそれぞれに効能のあるメニューを用意し好評を博している。レストラン運営の傍らで食品衛生や会席料理の研修会を各地で開催し、郷土料理の普及活動にも力を入れている。
  イルカウォッチングができる観光船で地域に貢献
観光船企業組合
漁業者を中心とした地元の関係者が近隣の海にイルカが生息していることに注目し、イルカウォッチング船を運航するため組合を設立、遊覧旅客不定期航路事業の認可を得て、遊覧旅客船と遊漁船を使い遊覧船事業を開始した。地元観光業者や旅行代理店への営業を展開しツアー客の誘致を進め、各地の修学旅行生などの団体客を中心に利用客が年々増加している。
=介護・福祉関連分野=
  通所介護で企業組合を設立
介護支援企業組合
看護師経験者が日帰り介護、居宅介護支援を行うために組合を設立、入浴、食事、送迎、散髪サービス、生きがい活動支援を展開し、看護師の専門知識を活かした日常生活活動の低下防止、痴呆予防などの個別ケアを実施している。また、通所介護サービスを実施するために施設を建設。
  多彩な保育メニューで事業展開
保育企業組合
公的保育所の不足や女性の就労意識の変化などから、保育サービスヘのニーズの多様化に対応するため、子育て経験のある保育士・看護師・幼稚園教諭などがそれぞれの能力を活かし、保育ニーズに応えるため組合を設立。一時預かり、ベビーシッター、託児室、イベント保育など多彩で柔軟な保育メニューを整え事業を展開している。
=IT関連分野=
  在宅勤務を基本とした女性だけのSOHOの企業組合
ソーホー企業組合
デザイナー、会社員、主婦が女性の働きやすい職場環境をつくるため、起業家としての夢実現に向けて組合を設立。それぞれの技術や経験を活かし、ホームページの作成などインターネットビジネスの企画・運営・製作やパソコンスクールの運営を行っている。
  ITを介して組合員の技能を活用
デジタル企業組合
デジタルの利点と組合員の有する技術をネットワーク化することにより、企業向けサービスの拡大と信用強化を図るために組合を設立。組合員は設計、パース制作、ホームページやパンフレットの設計・作成技術を有しており、組合員の技術を活かした単発業務の受託から提案まで幅広い業務を展開している。
=コンサルティング関連分野=
  時代の要請に応える玄人専門集団
コンサルティング企業組合
環境変化に対応した経営戦略の策定、新製品開発、新分野開拓など企業の喫緊の課題に対するコンサルタント業務を展開することを目的に、品質管理、経営管理、労務管理、技術開発など異なる専門知識や技能を有する元サラリーマンが組合を設立。情報化やISO認証取得などに対するコンサルタント業務やQC、工程管理、時短などの改善業務を展開している。
=住宅関連分野=
  専門学校の技術を住宅サービスに生かす
住宅サービス企業組合
民間企業を退職して、高等技術専門学校で住宅サービスを学んだ卒業生が網戸の張り替え、ブロック塀の修理、タイルの張り替え、住宅内外の清掃など住宅に関わるすべてのことを取り扱う事業を展開するために組合を設立。大手企業がやりにくい小さな住宅サービスを手がける住宅の便利屋をめざしている。メンバーは定年・自主退職した元サラリーマンで自らの経験と専門学校で身につけた技術を活かして事業を展開中。
=研究開発関連分野=
  組合員相互の技術力を活かし研究開発分野へ進出
研究開発企業組合
包装資材などの製造・販売を目的に設立された組合であったが、包装資材の1つである発泡スチロールの再利用に注目し研究開発に取り組み、暗渠管と一体形成した複合暗渠材を開発した。化学メーカーの元技術者である理事長が指揮をとり研究開発が進められた。生産は完全な外部への委託方式を採用し、組合では土木分野などでの同製品を利用した施工法の開発や新たな製品の研究開発に特化した事業を展開中。

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