能登印刷株式会社
素材の質感や風合い、立体感までも表現する超高精細印刷技法の開発

事業実施の背景
弊社は、他社との差別化のために、色補正技術を磨き印刷の高品質化に取り組んでまいりました。色の再現性を追及し、その成果の一つとして平成25年には「Japan Colorマッチング認証」を取得しました。
この技術力を活かし、新たな商品開発に取り組むため、新スキャナーと新インクジェットプリンターでの絵画複製の技術開発を目指し、差別化を図れる超高精細印刷の複製画開発に取り組みました。



実施した内容
美術印刷専用の高精細多焦点スキャナーによる詳細な撮影により、作品の凹凸・陰影を精密に撮影することが可能となりました。
9色を使用する大判インクジェットプリンターにより、色再現領域を広げ、陰影をつけた立体的な表現を可能にし、油絵具のマチエール(質感)や、岩絵具の粒子などの原画の質感をリアルに再現し、耐光性にも優れた新しい版画表現手法“ハイファインジクレ版画”を開発しました。


取組みの成果
リアルな絵具の粒子、紙やキャンバス、布目の凹凸も表現できるようになり、思わず触りたくなる本物のような再現ができるようになりました。
絵画だけでなく、繊維生地等の再現にも取組み、パッケージや包装紙を制作、高い評価をいただいています。
インクジェットプリンターは、紙以外に、アクリルや繊維にも印刷が可能であり、美術館グッズ、サインパネルやPOP、クリアケースなども作成できます。また、この技法は高額な版が不要であり、価格や作家の在庫リスクも軽減します。




今後の目標
この技術を応用し、パッケージや包装紙など従来と違うワンランク上の提案により、地元のビジネス・文化への貢献を目指します。



代表者から自慢を一言!
- 平成27年、この一連の技術は「金沢かがやきブランド」に認定されました。
- 有名な画家である中川一政の絵画をハイファインジクレ版画にて再現し、白山市役所に寄贈しました。
- 包装紙やパッケージに応用し、加賀友禅を表現した包装紙などは、お店・消費者の方から好評をいただいています。


自慢の動画!!
事業所名 | 能登印刷株式会社 | ||
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代表者 | 代表取締役社長 能登 健太朗 | 連絡先担当者 | 業務管理課 平田 長陽 |
所在地 | 〒920-0855 石川県金沢市武蔵町7番10号 | ||
従業員数 | 166人 | 設立年月日 | 1962年12月 |
TEL | 076-274-0084 | FAX | 076-274-0016 |
info@notoinsatu.co.jp | URL | http://www.notoinsatu.co.jp/ | |
業種 | 印刷・製本 | 資本金額 | 78,000千円 |
得意分野 | 印刷・製本、編集・企画・出版、web等デジタルコンテンツの制作 |