産 地 組 合

山中漆器連合協同組合

住所:〒922−0111 江沼郡山中町塚谷町イ268−2 電話:07617(8)0305 FAX:(8)5205
設立:昭和25年4月 業種:漆器製造・販売業 組合員:678人 出資金:318万円
地区:江沼郡他2市1郡 

●新商品開発能力育成事業により「山中の響き」を全国へ
 新商品開発能力育成事業を実施し、民間プランナー等と連携し、市場にマッチした高品質の新
商品「山の響き」を開発、東京における展示会に出展、今後の産地活性化に期待ができる。

○事業活動の背景
 当産地は、輸入品の増大等環境変化に直面し、組合員の主力製品である木製漆器が大きな影響
を受け、中でも木地部門・下地部門においては、受託量の低下、後継者不足等の問題に直面して
いた。これに伴い、組合員も減少し、組合活動が停滞するとともに、産地停滞の懸念が生じた。
そこで、産地活性化のため新商品開発能力育成事業に取り組んだ。

○事業活動の概要
 組合では、木地・塗装・下地・蒔絵・樹脂成型・製箱・上塗など、素材や行程別に部会を設け
ているが、それぞれの部会から委員を選出し、山中漆器開発研究会を設置した。研究会では、消
費者の感性の動向に詳しい民間プランナー等と連携し、消費者の需要動向の把握と新商品開発コ
ンセプトの策定を行い、新商品「山中の響き」を開発した。「山中の響き」は、春・夏・秋・冬
の各膳1組、組膳2点、小皿・多目的皿各5点、マグカップ6点で、テーブルウェアフェスティ
バル’97に出展しPRを行った。平成9年度は、その成果を踏まえ、山中漆器産地振興対策事
業の一環として、販路開拓事業を実施し、新たな販売拠点づくりなどを行っている。

○成果
 「山中の響き」は好評で、新たな販路開拓の可能性が高まった。また、研究会で行った消費者
の需要動向把握や新製品開発コンセプトの策定などにそれぞれの製造工程の組合員が積極的に関
与することにより、アイデア・企画などソフト面での分業という新体制の基礎を築くことができ
た。出展により、山中漆器を広く全国にアピールし、販促面においても他産地に対し優位性を確
保するとともに、産地と組合の活性化につながった。

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