共同物流への取り組み

協同組合小松トラック輸送センター

住所:〒923 小松市御館町乙1-1 電話:0761(24)2288 FAX:(21)5588
設立:昭和59年3月 業種:貨物自動車運送業 組合員:8人 出資金:9,000千円
地区:小松市 

●求荷・求車情報システムの構築による配車業務の合理化
 各社の端末から荷物や車両に関する情報を入力し、輸送条件に合わせて情報を検索・活用する
ことにより、積載率の向上と帰り荷の確保を図るシステムを組合が運用している。

○実施の経緯
 深刻化する運転手不足の中で、効率のよい車両の運行と売上増大を目指し、組合員及びネット
ワーク加入運送業者の親睦と連係プレーを基本方針に求荷・求車情報システムが構想された。実
施にあたっては、先進システムの見学などを経て、日本電気とソフトを共同開発した。平成3年
1月に27社が参加しネットワークは本稼働した。ソフトは異機種のコンピュータと接続可能で、
楽々操作ということに留意した。この点とともに求荷・求車情報を基軸にすえたシステム設計の
優秀性が成功要因である。

○事業の内容
 求荷・求車情報を有料で組合員および参加輸送業者に提供する事業である。情報ネットワーク
を稼働させた平成元年3月1日時点では、加入会員は27社であったが、10カ月後の11月に
は41社となり、登録された情報も月間平均280件、その内成約に結びついたものは40%強
と高い成果を示している。なお、求荷・求車情報を月額使用料1万円というきわめて低価格で加
入会員に提供していることが、加入会員数の急速な拡大とネットワークの活性化につながってい
る。

○実施組織・体制
 組合員数8人という小規模組合であるため、組合員全員による定例会において情報ネットワー
クの運営方針がすみやかに決定され、専従の専務理事により執行する体制をとっている。システ
ムは組合本部に設置されたNECのEWS4800/30をホストコンピュータとし、各社の端
末を結合するものであるが、開発費用は、1,920万円かかった。全額商工中金よりの借入で
まかなったが、会員数の急速な増加により、運営収支は改善され、組合員の荷動き、売上ともに
増えている。

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