マ−ケティング事業

石川県貿易協同組合

住所:〒920 金沢市尾山町6-22 電話:0762(32)1266 FAX:(32)1267
設立:昭和43年2月 業種:繊維・陶磁器製造ほか 組合員:34人 出資金:16,780千円
地区:石川県 

●環日本海経済交流の拡大を目指して
 環日本海時代の到来を踏まえ、主にソ連との経済交流を図るため、同地域における輸出の具体
的成果を目指し、県産品等の積極的な見本市出品を行っている。

○実施の経緯
 日本海を挟んで対岸貿易が盛んに行われていた本県において、当組合は主に対ソ貿易を志向す
る異業種の企業によって設立された。本事業実施以前は、理事長はじめ組合幹部及び各企業が直
接海外渡航のうえ個別商談が行われていたが、対ソ貿易には相手国の情報入手が困難であり、個
々の企業では多大なリスクを伴う。このため、海外との事業交流を求める組合員の要望に応え同
地域における輸出入の拡大を図るため、組合事業として海外見本市等への積極的参加・出品を決
したものである。

○事業の内容
 対ソ輸出開拓は見本市への参加・出品が効果的な手段であるとの認識のもとに、内外貿易関係
団体の主催する海外見本市に、繊維陶磁器の等の県産品を中心として出品している。見本市参加
後、具体的な商談に至るケースだ目立ってきている。また、見本市への参加・出品を通して、内
外での認知を高めている企業も着実に増加している。近年、ソ連国内の経済変化に伴い、出品内
容の変化(医療、事務機器類、家電製品など耐久消費財への要望の高まり)と、価格等の面から、
組合及び組合員には、たえず国際競争力のある商品開拓・開発が求められている。

○実施組織・体制
 事業実施にあたっては特に委員会、部会等は設置しておらず総会においてそれぞれの案件が承
認されれば、事務局が組合員に参加を呼びかけた後、関係組合員と直接連絡を取り合い共同で事
業を実施している。貿易業務には相手先国の国情・制度・商習慣及び語学等に精通していること
が望まれるが、これら専門的な知識・能力を有する常務理事が精力的に活動しており、事業の運
営と、実務上での問題解決に当たっている。


山中漆器連合協同組合

住所:〒922-01 江沼郡山中町塚谷町イ268-2 電話:07617(8)0305 FAX:(8)5205
設立:昭和19年7月 業種:漆器製造・販売 組合員:993人 出資金:7,110千円
地区:加賀市、山中町

●「オールやまなか」で販路拡大と産地のイメージアップ
 日本最大の漆器産地である山中漆器業界が年に一度"オールやまなか"での取り組みで産地見本
市を開催し、販路の拡大と産地のイメージアップを実現している。

○実施の経緯
 近年、ギフト需要の増大に支えられて順調に生産額(売上高)を伸ばしてきた当産地であるが、
ここにきてギフト市場の成熟等により売上高の頭打ち傾向も見られるようになってきた。そこで、
新たな販路の拡大と産地のイメージアップを図るために、従来個々の業者(組合員)が個別に行
っていた見本市(展示会)をオールやまなかという取り組みで7年前より集約して開催すること
によって、産地情報の発信というマーケティング戦略の実施面で大きな成功を納めつつ現在に至
っている。

○事業の内容
 年に一度毎年5月に2日間、産地の中心である山中町において組合主催の大規模な商品展示会
(産地見本市)開催している。出展業者(組合員)は70社、来場者総数は約4,300名にも
のぼっている。最近はマンネリ化防止のため、有名デザイナーの作品コーナーの設置やデザイン
セミナー等も同時に開催し、イベント内容の多角化を図ることによって産地と漆のイメージアッ
プにも力を入れている。総事業費は約1,900万円、うち県をはじめ公共団体よりの補助金が
約700万円で残りの1,200万円は出展業者の負担金(参加賦課金)と関連企業等よりの協
賛金で充当している。

○実施組織・体制
 実行委員長をトップに、6つの委員会が実働部隊となり、顧問(全実行委員長)よりのアドバ
イスと組合事務局の全面的なサポートを受けて実施されている。また、県や地元市町村をはじめ
各種経済団体、マスコミ等の後援を受け、地域をあげての取り組みがなされている。

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