県内の情報連絡員報告(10月)

製造業

*食料品製造業(菓子製造業)
 “
利家とまつ”の大河ドラマブームの観光ピークが終わった様子でボチボチ終了か。来年2月以降が心配。

*食料品製造業(醤油製造業)
 
9月度の醤油出荷量は前月比やや減少、前年同月比ではかなりの減少となった。

*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
 
依然として厳しい状況が続いている。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 
少ロット、短納期が非常に厳しくなってきた。
単に発注先の対応に追われ採算ベースを度外視した実態である。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 
当組合員全体の前年同月と比べた時の状況では受注、生産とも大幅減少した。毎月除々に受注生産が下降線を辿り、まったく先が予想できない。業界の景気は最悪の状態。

*窯業・土石製品製造業(生コンクリート製造業)
 
生コンクリートの10月末現在の出荷量は、前年同月比で約9%の減少となった。数量的には、4月以降単月分としては最高になっている。(また、4月以降累計では前年同期比で約6%の減少となっている)

*木材・木製品製造業(木材製品製造業)
 
売上高の増加は競り市の開催数が一回増した事によるもので、総体の販売価格は変わらず。

*窯業・土石製品製造業(瓦製造業)
 
10月後半より天候不順のため出荷量が少なくなる。来月よりもっと厳しくなると予想される。

*鉄鋼金属製造業(鋳物製造業)
 
ここ数ヶ月企業格差はあるものの前年対比10%〜20%生産量は伸びている。
 確固たる要因は掴めないものの、よい傾向だと思っている。
このまま、地についた景気の維持が望まれる。

*機械器具製造業(機械部品製造業)
 
繊維機械メーカー向け部品加工は引き続き好調である。
 作業者の雇用を行ったところ雇用を検討しているところが出てきている。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 
海外向けが伸びており、12月までの本年中は収益性が低いが受注が見込まれている。但し、1月以降は不透明である。

*機械器具製造業(工作機械製造業)
 
自動車業界の設備投資を受け、当組合近辺の企業は活気が出始めている。
 価格的に厳しい状況は変わらない為、改善意識を持っていく必要がある。

*機械器具製造業(鉄工団地)
 
繊維機械メーカーからの受注は好調を持続している。工作機械、建設機械、電子・電気機械は一進一退であり低水準で推移している。
 受注単価はコスト競争が激しく切り下げを受け入れざるを得ない状況であり、これが今一つ盛り上がらない要因であろう。

*その他製造業(漆器製造業・山中地区)
 
特別な原因はないが漆器業界は減少の一途を漂っている。
 特にギフトを中心とした近代漆器は悪い。又、輸入漆器のウェートもだんだん大きくなってきている。

非製造業

*卸売業(卸団地)
 
一段と厳しさが増した感じが致します。

*小売業(石油販売業)
 
仕切り価格大幅値上げ。しかし、七尾地区初のセルフ給油所オープンに伴い周辺で市況悪化。
 小松〜松任〜金沢〜河北周辺では安売り店で価格の底上げ。早めの寒波到来で灯油の需要に期待しているがホームセンターの灯油販売が安値設定のため顧客の流出が懸念される。

*小売業(衣料販売業)
 
過去に無い天候不順で下旬より寒気・冬シーズン到来したため、早々に冬物衣料全般が好調に売上高及び荒利とも前年比クリアした。
 一方、秋物商品の残品処理に苦慮した。

*小売業(菓子販売業)
 先月に続き食品が好調です。本来、秋には増加する工芸品の売り上げ特に九谷焼が苦戦している。

*小売業(電器小売業)
 
10月度、家電流通協議会出荷伸びは全体で104%と前年を上回る。
 地域家電店も101%とわずかだが前年をクリアする。(量販店伸び106%)、
 商品別では4〜9月で二桁以上伸びてきたデジタルハイビジョンテレビが108%と伸びの鈍化が心配されるが、11月以降の年末商戦に期待したい。
 又、オーディオ金額150%、全自洗114%、掃除機120%、冷蔵庫120%と白物家電品も回復基調にあり、11月以降の各メーカー別に開催される地域店に期待したい。

*小売業(共同店舗)
 
10月は、前半はキーテナントの平和堂がリニューアルを実施し改装効果の実績が大きく本年は前年割れとなった。
全体としては予算比88.8%、前年比99.2%、又、業種別は次のとおり。
 前年比―ファッション103.2%、食品96.8%、服飾97.0%、飲食・サービス102.3%、生活雑貨95.1%

*商店街(横安江町)
 
季節の端境期で景況は低調である。

*商店街(尾張町)
 
売り上げを維持することが非常に厳しくなって来ている。

*サービス業(クリーニング業)
 
売上高は前年比8%増加でした。
 一般クリーニング、ホテル、旅館関係が増加。クリーニング業は秋の繁忙期です。

*建設業(総合建設業)
 
建設工事受注高は前年同月比の21.4%の減となった。内訳としては民間土木は50.5%の減、民間建築は39.6%の減となり、民間としては42.1%減となった。
 又、官公庁の土木は14.3%の減、建築は4.5%の減となり官公庁としては12%の減となった。今後、石川県の大型工事の予定がないのが厳しい。

*建設業(板金工事業)
 
仕事量は加賀・能登の地域によって格差がある。
 又、受注も10月に入って伸び悩みである。

*建設業(鉄筋工事業)
 
組合によりバラツキきはあるが稼働率80%〜90%。指値で受注単価も低下している為、経営を圧迫している。従って資金繰りが大変厳しい。当組合で倒産が発生。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
依然として低調に推移している。最近は新しい顧客からの打診がよくあるが価格面
で採算にのるものは無く成約に至るものは殆どない。
 荷主は現在の運送委託先より廉く運んでくれる業者を探しているのではないか。
 コスト削減が限界状況であるのに原油の減産とイラク情勢から燃料価格がまたぞろ高騰してきて頭が痛い。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
地元鉄工関連の売り上げ不振、繊維関連の恒常的な低迷、建設建築関連の低調な荷動き全ての業種において輸送需要が伸びない為、収受運賃が低下し収益が悪化状態である。
 資金調達が思うように行かない事業者が支払い引き伸ばし等で何とかやり繰りしているようであり、相変わらず大変厳しい状態である事は否めない。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
金沢地区タクシーの10月輸送実績によると、実働率は増車の影響もあってか前年同月の88.1%。運送収入は日車営収でみると25,645円でどうにか2万5千円台を回復したが対前年95.4%。
運転者は平均で一社4〜5名不足。
 新規参入に対し初乗り運賃を値下げした企業はここにきて124万8千円の減額を計上した。
 景気回復頼みか創意工夫か、思い切った減車コンセンサスか、厳しい状況は続く。


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