県内の情報連絡員報告(6月)

製造業

*食料品製造業(菓子製造業)
 
観光銘産菓子がやや好転のようです。
 6月の結婚式も例年になく今年は多いようですが式菓子関係は減少。

*食料品製造業(醤油製造業)
 
醤油の5月度出荷量は前月比で増加したものの前年同月比ではやや減少した。

*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
 
6月前年比25%ダウン。この先更に悪くなって行く気配がありかなりの不安感が生じている。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 
当組合全体の前年同月と今月を比べた状況では、受注生産とも大幅減少した。
 毎月少しづつ受注生産が下降線をたどり全く先が予想できない。
業界の景気は最悪の状態。

*木材・木製品製造業(木材販売)
 
6月度は、予想に反して近年には珍しい程の需要が出た要因としてはプレカット化が思いのほか進んでいるようである。だが、この状態は長続きするものではなく冷静にとらえている。
 また、ここ数年間安値安定していた製品価格が今変化を見せている。特に北欧材それに南洋材が急激な値上がり状態で先行き不安感を抱かせ、これに仮需が加わると今販売価格に転嫁できないでの値上がりは業績悪化を誘発する思わしくない様相である。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 
6月の組合取り扱い出荷量は対前月比全体量で4.2%の減となった。4〜6月の第一四半期では生コン向け12.5%減、アスコン向け7.3%減、全体量で12%といずれも下回り厳しい状況である。

*窯業・土石製品製造業(生コンクリート製造業)
 
生コンクリートの6月末出荷状況は、前年同月に比べ減少であった。又、第一四半期末でも前年同期と比べ減少となり低調に推移推移している。今後の新規発注工事に期待したい。

*窯業・土石製品製造業(瓦製造業)
 
6月は雨が少なく葺替工事が出来ないため出荷が増加する。

*鉄鋼金属製造業(鋳物製造業)
 
一向に変わらぬ市況に苛だちさえ感ずる。休業する工場の話もささやかれる状況である。自動車関連は比較的好調だと聞くが、当県はそのシェアは6%を下回る状況でありその恩恵は少ない。我慢のしどころか。

*鉄鋼金属製造業(鋳鍛工業団地)
 
指標の減少、悪化、低下は前月に比してほとんど変化はなく微小なるもので景況は依然として低迷している。
 但し、資金繰りにおいては夏期賞与の支給等をひかえ極めて厳しい状況にあると言う経営者の言葉も聞かれる。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 
電子部品に明るい兆しが見えている。輸出の回復基調に加え在庫調整の進展を背景に情報通信や自動車向けなどに昨年には落ち込んでいた受注が春先から一部回復。
 従業員増の明るい動きもある。しかし、単価下落が続いており、夏以降の受注も不透明であり本格回復までには至ってはいないと見る向きもある。
 繊維機械も現状では好況。いづれにしても産業景気に底入れ感が出始めている。情報技術業界を中心に在庫調整が進展、米経済の回復を追い風に輸出産業の生産が上向いている。ただ内需には懸念が大いに残っている。

*機械器具製造業(繊維・一般機械製造業)
 
当組合員の主要得意先である繊維機械メーカの織物生産は高水準が続いており組合員の受注も増えている。
 しかし、工賃については大幅な値引要求を受けており、又、県内、県外からの取引に参入しようとするところとの競争も加わって皆懸命にコストダウンに取り組んでいる。
 他の業界からの注文が激減しているため、設備投資にはとても踏み切れず、どうしてコストダウンしたら良いか苦心している。

*機械器具製造業(金属製品・機械器具製造業)
 
低コストながら一部企業に受注あり。

*機械器具製造業(工作機械製造業)
 
受注環境は先月に引き続いて若干回復の傾向できている。ただし、単価等取引条件は厳しいものがある。

*機械器具製造業(鉄工団地)
 
繊維機械関連の仕事量が増えている。建設機械、工作機械とも低迷したままであり、上昇のキザシは全く見えてこない。
 受注開拓を望むが自らの努力のみでは限界があり伸び悩んでいる。
 共同受注とか発注情報の収集など何らかの工夫が必要となろう。

非製造業

*卸売業(卸団地)
 
依然として厳しい状況が続いている。先行き不安感が強い。

*小売業(石油販売業)
 
松任地区内で非組合員県外業者の安値進出に対し、一部安売り非組合員業者が対抗して破格の看板価格を提示し近辺業者は困惑。
 製品の先安気配から看板価格は軟調。

*小売業(土産販売業)
 大河ドラマ利家とまつ放映に伴う県外客の増加による和菓子の売り上げが良い。

*小売業(電器小売業)
 
市況が不透明な中で記録的な雨の少ない梅雨で心配したが、各地の合同展示会は来場者が今一歩であるが、売り上げの伸張率は100%以上で推移し、商品別ではエアコンが大健闘で商談の中で単価アッフ゜が図られ、さらに省エネ商品の提案が消費者に受け入れられた結果で今後に期待をかけたい。

*小売業(鮮魚販売業)
 
梅雨から夏にかけて食中毒の季節、体力の低下、抵抗力の弱まりで注意が必要。
 輸入品による禁止薬品違反などは行政当局の水際でのガードを徹底して欲しい。

*小売業(共同店舗)
 
6月は好天気続きのため夏物衣料を中心に好調に売り上げを伸ばした。全体としては予算比99.3% 前年比112.3%と2桁以上の伸張であった。買い上げ客数も前年比106.3%と伸びた。
 前年比―ファッション112.2%、食品106.5%、服飾127.2%、飲食103.6%、サービス123.8%、生活雑貨104.4%

*商店街(尾張町)
 
売り上げの少ないのは普通のことであり、こうした中で如何に経費などの合理化を進めていくか。むしろ前向きの課題としてとらえたい。
 こうした中、尾張町若手会はこころ売りと言う言葉を掲げだしているのは頼もしい。

*サービス業(クリーニング業)
 
昨年比7%増加。一般クリーニングは不変であった。ホテル、旅館関係が昨年より増加した。毛布、こたつ布団類がまあまあの売り上げでした。

*建設業(総合建設業)
 
建設工事受注高は前年同月比の15.8%増となった。内訳としては民間土木は32.7%の減、民間建築は4.2%の減となり、民間としては11.9%の減となった。
 又、官公庁の土木は29.5%の増、建築は109.9%の増となり官公庁としては、53.2%の増となった。官公庁の建築は金沢駅東広場大屋根建設工事の分。

*建設業(鉄筋工事業)
 
組合員でも仕事量についてバラツキがあるが全体としては80%の稼働率で推移した。受注単価については低価格でさし値、支払条件も悪化の傾向である。
 資金繰りも大変に厳しいものがあります。

*建設業(板金工事業)
 
工事受注が増加傾向であるが低価格で収益面では好転していない状況である。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
業況は依然として低迷した状況が続いており中元用品も予想どおり昨年度より更に減少している。
 当協組の組合員には冷凍庫・保冷車による食料品輸送を主要取り扱い品目としている会社もあるが狂牛病に端を発した一連の食品の安全面での信頼失墜から荷動きが落ち込んでおり、売り上げ低迷の要因となり苦慮している事業所もある。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
地元の株式会社コマツが7月より、建設機械リース会社の大量受注を受け一部の下請企業においては後半より好況感がうかがえたが、これも一時的なものであるとの情報で繊維関連その他の産業においては前月を下回る低調さが目立ってきている。
 建設関連では小松バイバス高架工事の高架用土砂の搬入が始まり一部の営業ダンプ事業者が潤っているようであるが、これもわずかな期間であると見受けられる。
 全体的に長期的な意味での景気浮揚は感じられない。 

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
金沢地区タクシーの6月輸送実績は、実働率は前年同月並だが、輸送収入は依然として回復の兆しがない。2月1日からの規制緩和に伴い金沢交通圏で申請中の「ケイ・エス交通15両 森本」は6月27日中部運輸局から認可された。運輸開始は8月1日頃と予想される。運賃は自動認可する8段階の最下限560円で受けて
いる。一方、金城タクシーグループ2社か2社6月3日に認可を受け6月14日から、この運賃で稼動している。
運賃値下げ競争に参加する会社が増えるということになれば競争が一層厳しくなるわけで今後タクシーは優勝劣敗を誘う改正道路運送法のもとに企業間競争が熾烈になることが予想される。


【HOME】 【前目次】