県内の情報連絡員報告(4月)

製造業

*食料品製造業(菓子製造業)
 
加賀百万石博への観光客の増加で来店客数が増加している様です。
 菓子業界の実情
 1.少子化・・・・子供が多いとやはり消費量は大きい。
 2.生活環境の変化・・・・婚家、親戚等への儀礼的行事の簡  素化。
 3.核家族・・・・手土産の低額化

*食料品製造業(醤油製造業)
 
醤油の3月度出荷量は前年同月比でかなりの増加だった。
 なお、13年度の出荷量は前年比やや増加になった。

*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
 
3月決算が終わって新年度スタートしたが更に悪くなってきている。
 小ロット多品種生産が更に細かくなっている。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 
長引く不況の中にあるうえ、輸入織物の圧力は益々強く誠に厳しい状況で推移している。
 高付加価値、多品種、QRに対応したレピアルームの停台がみられるようになるなど操業度の低下、採算性の悪化は深刻である。
 分繊糸織物や天然繊維複合などトレンド商品分野で好調なものも一部で見られる。

*繊維同製品製造業(加賀友禅製造業)
 
各商社の展示会が開催されたが平均的に前年並の所が多かった。
 納め価格が抑えられ厳しい状態。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 
絹撚糸組合員においては海外からの完成撚糸輸入の増加により、相変わらず厳しい状況下にある。

*繊維同製品製造業(ニット製品製造業)
 
総じてみれば回復感に乏しい。先行きの好材料も見当たらない状況。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 
縫製工場の海外進出や繊維製品の輸入の増加などで国内の織ネームの使用が除々に減少している。その為、受注生産とも大幅に減少した。稼働率も大幅低下した。前年同月より厳しい経営状況が続いている。

*木材・木製品製造業(木材取販売・能登地区)
 
杉材においては価格の低迷により出材者の収入は殆ど見込めない様な価格で推移している。
 これは50年生以下の出材が多い為でもある。档材においてはまあまあの価格で推移。

*木材・木製品製造業(木材取販売・金沢地区)
 
4月度は春需要が出たのか近年にない予約が入っている。これは全国的に出ているようで、プレカットへのシフトが非常に進んでいる事を示しているように思われる。

*窯業・土石製品製造業(九谷焼製造業)
 
4月4日より上野松坂屋において大九谷焼展を開催し首都圏にてPRができた。

*窯業・土石製品製造業(生コンクリート製造業)
 
生コンクリートの4月末現在出荷状況は、前年同月に比べ減少となり低調なスタートとなった。
 例年4〜5月は建設工事の端境期に入り、生コン需要も鈍るが今年は特に公共投資が10%強の削減で、今後の需要減少傾向も一層強まるものと推測している。

*窯業・土石製品製造業(骨材製造業)
 
4月の組合取り扱い出荷量は対前年同月比全体量で15.58%減と厳しい年度スタートとなった。
 14年度の我業界においては市況の低迷のうえ、アウト業者対策と課題が多く明るい兆しがみられない。

*窯業・土石製品製造業(瓦製造業)
 
新築住宅着工数の減少に併せ住宅の洋風化が進み、J型瓦の需要が少なくなる。
 又、公共物件も時には三州産地よりの投売り的な単価で地元産瓦の指定をくつがえしてしまい大変厳しい状況になっている。

*鉄鋼金属製造業(箔製造業)
 
主要取引先である仏壇、仏具業界及び京都西陣織業界等の長期にわたる不振更に美術工芸品等の需要の低迷により、依然として厳しい状況が続いている。

*鉄鋼金属製造業(鋳物製造業)
 
景況は一向に進展せず14年1〜4月の生産量はどの月も前年比75%〜80%と低く多少企業格差はあるものの苦しい日々が続いている。
ただ、積極的経営活動、又、技術改善に努めている少数企業は厳しい状況ながら、その落ち込みは小さい。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 
繊維機械メーカーのT社では、豊田織機とともに年間1万台の受注を中国から受注があった。現在T社では下請け総動員でフル操業である。
 しかし、業界では水面下を脱していないのが現状である。

*機械器具製造業(繊維・一般機械製造業)
 
当組合の主要得意先である繊維機械メーカーの生産は4月から増加になり、組合員も高水準の生産が続く見通しである。

*機械器具製造業(工作機械製造業)
 若干の受注回復の兆しは見られるものの、依然として厳しい状況が続いている。

*機械器具製造業(鉄工団地・松任地区)
 
繊維機械関連のみが操業が上昇している。その他には依然低迷のままで先行き不透明感が強い。
 ただ、引き合いは結構あり、これらが受注に結びつけば何とかなるだろう。
 しかし、取引条件はかなり厳しく従来と同等ではなかなか折り合いはつかない。

非製造業

*卸売業(卸団地・小松地区)
 
依然として厳しい状況が続いており、先行き不安感が強い。

*小売業(石油販売業)
 
前月比6円程度仕切り価格は上昇し、末端価格も上昇はしているが、過去の未転嫁分までは届かない。
 5月にはもう一段仕切り価格の値上げがありそう。

*小売業(衣料販売業)
 
気温が高かったこともあり、春物の期間が短く初夏物の早期展開が功を奏し、売上前年比確保を維持した。
 一般的に消費者ニーズが前倒し、早期導入、早期見切りの傾向である。

*小売業(電器小売業)
 
市況は相変わらず不安定な中で取引条件が悪化している。家電メーカー全社が効率化・合理化のもと営業拠点のリストラ並びに物流拠点一元化等流通に大変革が行われ自助努力の限界に追いこまれている。
 家電リサイクル法が施行後1年を経過して、組合員店では懸念されていた不法投棄問題に直面している。不法投棄物である家電4品目の中で特にカラーテレビが多く、それも夜間に不法投棄され、法に基づき警察に通報届けの処置をするも犯人不明でその処理費が組合員に負担となっている。
 行政に措置を要請するもお店の自己防衛の問題であり、行政としても相談に応じかねるとの回答しか貰えない状況に苦慮している。

*小売業(鮮魚販売業)
 
魚価が安値に推移するも各地より順調に入荷している。
連休の消費動向に期待する。

*小売業(共同店舗)
 
4月は3月下旬より継続の周年祭(誕生祭)や平和堂の創業4.5周年等の仕掛けにより好調に推移した。
 前年比―ファッション120.4%、食品130.1%、服飾129.1%、飲食92.2%、サービス119.4%、生活雑貨105.6%

*商店街(近江町)
 
観光客は増加しているが売り上げに結びつくか疑問。
武蔵地区は名鉄エムザオープンで賑わっている。

*商店街(横安江町)
 
ゴールデンウィークに入り来街者の増加があった。

*商店街(尾張町)
 
周囲がどんどん悪化する中、今更ながら現状維持していること(若干は下回ってるものの)に驚きを覚える。
 これから始まる連休は人出が多くてもそれ程の売上げは期待できない。

*サービス業(温泉旅館業・山代地区)
 
NHKドラマ、加賀百万石の開催。左記による各旅館営業の攻勢等1月〜順次増加傾向の様相が感じられてきた。
 ただ、H4年以降下向を継続した結果のH14年度なので「低」からの推移とすると勢いがまだ無い様に感じられる。
 客室の稼働率は着々と上がっているが、1室当たりの利用人数が3人を切っている状況もあり総売上高は依然厳しい。

*サービス業(温泉旅館業・金沢地区)
 
NHK大河ドラマ、百万石博に期待するも宿泊客については思ったほどの伸びはなかった。

*サービス業(自動車整備業)
 平成14年度の登録自動車。軽自動車における継続検査台数は登録自動車307.346台、軽自動車111,048台、合計418,393台(前年対比99.5%)マイナス0.5%の予想台数を予定している。

*サービス業(クリーニング業・小松地区)
 
紳士ものが落ち、その2倍規模の婦人ものはもっと落ちている。
 スーツ類が出ない分、シャツ、セーター類が増加している。
単価が安く売上が伸びない。

*建設業(総合建設業)
 
建設工事受注高は前年同月比の3.5%減となった。内訳としては民間土木は49.3%の減、民間建築は12.8%の増となり、民間としては3.8%の減となった。
 又、官公庁の土木は17%の減、建築は267.3%の増となり、官公庁としては3.5%の減となった。
 尚、公共建築は金沢市の美術館の大型工事の受注によるものである。
 平成14年度国家予算で公共事業が10%削減され、地方財政も極めて深刻な状況であり、今後、建設投資は益々縮小が進むと予想され極めて厳しい状況にあります。

*建設業(鉄筋工事業)
 
仕事量としては地域によって格差がある。加賀地区60% 金沢地区80% 能登地区100%ではあるが、地区の中でもバラツキがある。
 受注単価指し値、低単価で推移している。経営を圧迫している状態である。
 従って資金繰りが大変厳しい。 

*建設業(板金工事業)
 
個人事業所においては外壁等の補修作業工事物件が少々増加したと思われる。今後5月以降受注を期待している。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
各項目についての回答は組合員間でバラツキはあるが、販売価格、取引条件、収益条件の3項目では組合員全社が低下または悪化を訴えている。
 また、資金繰りに苦慮している組合員も出ている。
 組合員各社とも償却年限を超えた車輌の更新を極力控えているので修繕費が増大している。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
コマツの建設機械の生産量はピーク時の半分以下に減少している。繊維関係も依然として低調である。
 これらの物流に依存している業者は稼働率、運行率共に最低の状況にある。
 間仕切り関係は概ね順調であったし、土木建設関係も年度末からの継続事業で好調であった。
 日野車体工業の小松進出に伴う小松〜松任間の部品輸送の見積もり提出の機会があったが、日野関連の物流業者が落札し地元業者として期待はずれに終わった。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
金沢地区タクシーの4月輸送実績は、1日1車当たり運送収入が前年同月対比5.6%減の27,092円となった。実働率は0.6%増の88.7%、走行キロ159.1キロである。
 期待した桜の花見も3月下旬から始まり分散された形になった。
2月1日からの規制緩和に伴い金沢交通圏で2社〔ケイ・エス交通15両 森本〕〔石川中央交通 16両 松任〕が申請書を提出した。
運賃料金は初乗り560円で自動認可運賃制度の下限運賃とした。2割増となる夜間割り増し運賃、130円の迎車回送料金 410円で事前予約料金は取らない。
 既存会社はこれらの2社が許可となり、運輸開始「7月頃」となれば隣接地では大きな影響を受ける。
 これに合わざるを得ない。として、運賃値下げを準備している会社もあるが、そうでなくて、サービスの中味で勝負するように指導している。


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