県内の情報連絡員報告(2月)

製造業

*食料品製造業(パン製造業)
 
学校給食用パン委託加工工場は児童生徒の減少等による収入源、後継者がなくは廃業やむなしの企業も出ている。

*食料品製造業(醤油製造業)
 
1月度出荷量は年末の大幅増加の反動で例年通り前月比大幅減少。前年同月比では2ケタの増加となった。

*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
 
1月・2月と全く仕事がなくなってきた。今まで何とかやってきた企業でもパート、従業員の人員削減をせざる状態である。
 銀行への公的資金をやめて我々中小企業への景気浮揚策の為、具体的・即効性のある施策を至急講じて欲しい。

*繊維同製品製造業(織物製造業・小松地区)
 
長引く不況の中、輸入織物の圧力は益々強く誠に厳しい状況で推移している。
 高付加価値、多品種、QRに対応したレピアルームの低台がみられるようになるなど操業度の低下、採算性の悪化は深刻である。
 分繊糸織物や天然繊維複合などトレンド商品分野で好調なものの一部で見られる。

*木材・木製品製造業(木材製品製造業・能登地区)
 
売上高の減少は1月の初市の売上が大きかったため、販売価格の上昇は档材の必要な買人がいたため。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 
2月の組合取り扱い出荷量は対前月比全体量で33.5%増となったものの、対前年同月比ではアスコン向け14.5%増なったものの生コン向けは24.9%減、全体でも22.1%と大きく下回った。
 昨今、大手ゼネコンが事実上倒産に至るなか、我々資材業者としても大変厳しい状況下にある。

*窯業・土石製品製造業(生コンクリート製造業)
 
生コンクリートの出荷状況は、昨年4月以降本年2月末まで11ケ月連続で前年実績を下回った。対前年同期比でマイナス10.8%の減少率である。特に大口需要地区である金沢は、対前年同期でマイナス19.7%と大幅な落ち込みが続き回復の目安がない。3月に入っても新規物件もなく低調に推移している。

*窯業・土石製品製造業(九谷製造業)
 
2月開催のいしかわ伝統工芸フェア2002では前年と比べ来場者数を多少落としたが業界として良いPRの場となった。

*鉄鋼金属製造業(箔製造業)
 
状況として厳しい状況が続いており特に変化はない。

*鉄鋼金属製造業(鋳物製造業)
 
繊維機械に多少の動きはあったものの業況への変化はなく、厳しい状況が続いている。

*鉄鋼金属製造業(鋳鍛工業団地・河北地区)
 
景気は停滞したまま回復基調が全く見えず、先行き不透明であり、売上高の減少並びに資金繰りの悪化等経営基盤をゆるがす諸問題に苦慮している経営者が多い。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 
繊維機械メーカーのT社は今年一杯月産600〜800台ペースで推移しそうである。年明け1月が月産300台を下回っていたことをみれば、県内機械産業に明るい材料を提供したことになり関連の企業も下請けを含めホットしている面も見受けられる。
 いづれにしても、上場企業が決算をむかえる3月末、また4月に入ってペイオフを含め景気変動が気になるところである。

*機械器具製造業(工作機械製造業)
 
業界の不透明感が一層進んでいる。
 競争の激化に伴う低価格に歯止めがかからないのが実情である。

*機械器具製造業(鉄工団地・松任地区)
 
繊維機械関連の生産増が現れつつある。売上高が採算面へ寄与することを期待している。
 運転資金の手当てに留意する必要あり。

非製造業

*卸売業(卸団地・小松地区)
 
12月、1月と市況がやや落ち着いていたが、2月に入って急に市況が悪化して来た。
 成約に繋がる打診も極端に減少し開店休業に近い状態である。
 2月1日に小松市民センターにおいて小松ファッション推進協議会、小松織物工業協同組合と共催でファッションコンテスト最終審査を開始する。多数の参加・入場者あり。毎年盛大になっている状況である。

*小売業(石油販売業)
 
仕入価格が上昇しているにも拘わらず、業転市況の低迷により末端価格は全体的に軟調。
 収益環境は一段と厳しさを増している。

*小売業(衣料販売業)
 
冬物衣料晩期セールで各イベントを開催し追い込みを狙ったが前年比クリアができなかった。(前年比96.5%)
 一部呉服展示会開催店舗は売上確保達成したものの各単価の減、収益減で世相そのものであった。

*小売業(電器小売業)
 
相変わらず厳しい状況下で、さらに家電メーカーノ合理化が進んで営業サービス(販促等)低下で益々自助努力が要求されてきている。

*小売業(鮮魚販売業)
 
天候は悪くはない。全般的に漁獲量が多いのは売れ行き悪い。 業種は違っても食肉の嘘の表示問題などで食品全般に対して消費者の不安感がぬぐえない。
計り知れない影響が及んでいると考えられる。

*小売業(共同店舗・加賀地区)
 
2月は雪の影響等があったが、予算比96.3%%、前年比106.7%とまずまずの結果であった。ファッション関連(衣料品)は苦戦したが、他の業種は好調であった。全体的な傾向としてはここ数ヶ月の傾向と同じで買上客単価の低下は見られるものの買上客数の伸び率(122.9%)が大きく貢献している。
 前年比―ファッション82.8%、食品168.8%、
服飾125.4%、飲食・サーピス107.1%、生活雑貨107.7%

*商店街(近江町)
 
石川銀行の破綻、佐藤工業の自主再建断念による北陸銀行への影響等金融不安が中小企業に及ぼす影響が懸念される。
 特に、今回の佐藤工業の件がどの程度北陸銀行の経営状態に影響を及ぼすのか、情報の開示を求めたい。

*商店街(横安江町)
 
降雪の時期、来街者の減少があったが、暖かくなるにつれ来街者が増加の傾向である。

*商店街(尾張町)
 
昨年の2月の大雪を経験したことが、今年の2月に尾をひいていたのか、2月の20日すぎになってようやく物の動きが活発になったのは、もう雪の心配がなくなったからというらしい。

*サービス業(温泉旅館業・山代地区)
 
NHKドラマ、加賀百万石等石川県素材のマスコミ媒体発信機会の増加、旅館業者各社の春の企画等北陸方面が全国から着目されている。
 この機会を効果的に従え観光客の底上げを図るべく各観光地のお迎えする構造ができりぴーたー客に結びつくよう心がけたい。

*サービス業(自動車整備業)
 
継続検査対象車輛数(登録車)前月比186.7%、前年同月比98.3%、新規登録車状況は前月比177.1%、前年同月比93.1%であった。
 登録車・軽自動車の車検需要状況については2月〜3月年間を通じて一番の繁忙期を迎えているが一方ユーザー車検についても前年対比で登録車で108%、軽自動車では110.2%と大幅に増加している状況である。

*サービス業(クリーニング業・小松地区)
 
前年比20%増、前月比5%増であった。
 2月は1年の内でも売上の伸びない時期ですがホテル、旅館関係が良かった。一般クリーニングは毎年少なくなっている。

*建設業(総合建設業)
 
建設工事受注高は前年同月比の27.3%減となった。内訳としては民間土木は21.4%の減、民間建築は52.9%の減となり、民間としては45.6%の減となった。
 又、官公庁の土木は31.3%の減、建築は111.6%の増となり、官公庁としては17.1%の減となった。公共建築は1件大型発注があったため。

*建設業(板金工事業)
 
個人事業所においても未だに発注物件が少ない。

* 建設業(鉄筋工事業)
 
金沢、能登地域では稼働率100%と推移しているが下請単価については指値となっいおり、採算割れの受注となっている状態である。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
前月比稼動日数が多いので対前月売上高の増加は当然であるが業況は極めて悪い。
 月次決算では殆どの組合員は赤字となっている模様。
 これまでタブーとしてきた人員削減や給料の見直しなどの人件費に手をつける組合員も出てきている。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
組合員企業は必死で荷物確保に努力はしているが、運賃が下落したままのため売上増加になっていない。
 この1年間、対前年の売上を超えた月は殆ど無い状態の中で資金調達に苦労している。
 ディーラー向け支払いの遅延や賃金カットで凌いでいるようだ。
 荷主企業の内容も厳しいなかで先行き明るさが全くない状態である。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
金沢市内の12月輸送実績は、日車営収が前年同月対比7.6%減の26,933円となった。
 速報値ペースでの前年対比マイナスは23ケ月連続で、失業率の悪化や諸社会現象が消費心理を冷え込ませ、タクシー需要の減退を招いているようである。
 こうした中で、2月1日から改正道路運送法が施行となった。
 タクシーの事業環境が変わっても安全、安心、快適に輸送する指名は不変と異口同音に各方面から聞くが、安全対策をはじめ利用者が心地よく乗車できる対策やリポーター確保に向けた今まで以上の具体策がほしい。


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