県内の情報連絡員報告(8月)

製造業

*食料品製造業(醤油製造業)
 
8月度の出荷量は、前月比やや減少、前年同月比でもかなりの減少となった。

*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
 
注文が入ってこない。更に悪くなって来るような状況である。将来に希望がもてない為、後継者は外に働き口を求めている状況である。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 
絹分野では集散地の大型倒産による信用不安が尾を引き相変わらず売れ行き不振で非常に厳しい状況である。加えて荷動きが活発化していたインテリア織物にもかげりが見え、好転の兆しが見られた差別化衣料分野においても受注が減少してきている。
 分織糸織物や天然繊維複合など受注が増している分野も見られる。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 
製品輸入の急増、消費の低迷、価格破壊等製造業の先行きに厳しい局面がある。
 合繊分野で自主廃業も見られるが一方で設備投資も行っている企業もあり格差が大
きい。

*繊維同製品製造業(ニット製品製造業)
 
景況は悪化の一途である。中国縫製の加速により編みたての中国製品が増えている。
 4年前のピーク時に比べると半減と言う痛ましい状況である。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 
当組合の売上は前月比、前年同月比とも大幅減少した。業界全体でもかつてない程厳しい状況で受注生産が減少した。

*木材・木製品製造業
 
8月度の状況としては、先月に続き住宅着工件数の減少に伴い2ケ月連続の減少(売上の3割減)となり9月の秋需に期待している。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 
8月の組合取り扱い出荷量は対前月比で生コン向けマイナス21.2%、アスコン向けプラス3.7%全体量ではマイナス17.7%と大幅に減少した。依然として厳しい状況である。

*窯業・土石製品製造業(生コンクリート製造業)
 
生コンの出荷状況は8月まで前年実績を大幅な落ち込みとなっている。8月は例年現場工事日数が少なく、出荷も低調に推移した。今月は前月よりやや持ち直されると思われる。しかし、前年同月比では減少傾向にあり今後も低迷が続くものと思われる。

*鉄鋼金属製造業(箔製造業)
 
依然として、厳しい状況が続いており好転の気配は全く感じられない。

*鉄鋼金属製造業(鋳物製造業)
 
最悪の状況が続いている。12年度は30千トンに近い生産実績をあげ不況に見切りをつけたかに思えたが13年度に入り更に厳しい状況に迫られている。今後の先行きが非常に懸念される。

*鉄鋼金属製造業(鋳鍛工業団地)
 
景況は悪化している。景気を支えてきたIT産業の落ち込みが4月以降厳しく、特に最近は激減しており団地内企業においても更なる人員削減を考慮している企業もある。

*機械器具製造業(繊維・一般機械製造業)
 
一段と厳しさが増している状況である。

*機械器具製造業(金属製品・機械器具製造業)
 
特殊技術を有する一部企業を除き全般的に受注量はかなり減少傾向にある。

*機械器具製造業(工作機械製造業)
 
景況は全く不透明と言わざるを得ない状況である。

*機械器具製造業(鉄工団地)
 
下請けの発注価格が下がっており採算的に非常に厳しい。発注元の取引条件を何とか工夫して受注はしているが限界に達している状況である。他に比べて良いと言われていた工作機械関連も設備投資の手控えにあり、下方へと推移しており先行きの期待は薄い。


非製造業

*卸売業(卸団地)
 
厳しい状況が続いている。

*小売業(衣料販売業)
 
前月に引き続き猛暑が続いたが、従来は息切れ状態であった。前年同月より若干微増で当業界は依然値段の安さで競争している状況で収益向上にはほど遠い。

*小売業(電器小売業)
 
残暑が厳しいだけで市況は相変わらず不安定、エアコンは過去最高の780万台の出荷台数であるが単価ダウンで収益は良くない。誰も儲からない状況である。
 メーカー各社も赤字に転落、事業再構築が発表され北陸地区各社の拠点統廃合が10月より実施されることになり、更に販売店へのサービスレベルが低下することが予想され販売店の自助努力も限界に達している。

*小売業(鮮魚販売業)
 
7月に引き続き猛暑の日が多く、旧盆すぎまで暑さの影響が出る。台風の影響で急に涼しくなるも入荷悪く結局8月は駄目である。

*小売業(共同店舗)
 
8月は、前年101.1%と健闘した。要因としては、客数の伸びが前月比119.1%と大きく伸び、客単価の減少をカバーした形となった。

*商店街(近江町)
 
漁業関係は9月から底引きが解禁され好転が期待される。

*商店街(横安江町)
 
来街者の減少が続いている。夏物の売上が一段落した時期である。

*サービス業(自動車整備業)
 
継続検査対象車両数は前月比でマイナス34.4%であった。前年同月比ではプラ3.6%であった。新規登録車状況では、前月比でマイナス35.6%で、又 前年同月比ではマイナス4.8%であった。

*サービス業(クリーニング業)
 
前月比20%増しであった。病院、ホテル、旅館関係が前月より増加した。毎年夏休みの期間は売上が増える時期である。

*木材木製品(家具製品)
 
工場団地内の遊休地が出ている状況である。 

*建設業(総合建設業)
 
建設工事受注高は前年同月比1.8%減となった。内訳として民間土木は22.8%減、民間建築は30.9%の減で民間としては28.8%の減となった。
 官公庁の土木は0.9%の減、官公庁の建築は51.4%の増となり官公庁としては12.1%の増となった。

*建設業(板金工事業)
 
個人事業所では、改造物件の受注が有り好転しているが、見通しが依然として掴めない状況である。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
当月は盆休みもあり、稼動日数が少なく、又、運賃単価も下降傾向が続き売上・収益状況も悪化している。この様な状況が続けば資金繰りに支障を来す組合員が出てくるのではないかと懸念される。先行きにも明るさが見られず厳しい経営環境が続くと悲観的な見方が多い。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
不況の為、取引先の夏休みが長く売上は惨憺たるものであった。8月中名古屋、福井で中堅業者、岡山で中小業者3社の運送業者が倒産した。今後も倒産発生が懸念される。
 金融機関の貸出し姿勢も厳しくなっている。自ら生産手段を持たず他企業の景況で左右される業界であり全く手の打ちようが無い状況である。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
収益面では、旧盆を含めて前年対比98.1%と低水準であった。実働率の99.7%は昨年と同率、走行キロ、実車率ともに前年割れが続いている。8月は猛暑が続いたことと盆明けの台風が輸送回数の底上げに影響することを期待したが、かえって出控えもあり実績を大きく伸ばすことはできなかった。
 雇用面では、1社平均3〜5名不足している。


【HOME】 【前目次】