県内の情報連絡員報告(6月)

製造業

*食料品製造業(パン製造業)
 
売上が低迷している状況ではあるが、創立50周年記念事業を実施することに決定した。「ハワイ旅行招待」キャンペーンの取り組み準備を進めている。

*食料品製造業(醤油製造業)
 
今年に入り依然として前年の水準を下回る傾向が続いている。

*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
 
6月に入り更に悪くなった。昨年同月比8%減となり、産地は衰退の一途を辿っている。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 
絹業界は、大手商社の倒産が相次ぎ信用不安が依然として根強く、産地への発注量も大幅に激減している。一方、織物輸入等二次製品の増大により産地の企業数も減少してきた。合繊では、二次製品の輸入急増は依然として変わらず、国内価格の崩壊により採算ベースにはほど遠く先行きが依然として厳しい。

*繊維同製品製造業(ニット製品製造業)
 
今年1年が進退を賭けた岐路の年ととらえる向きが多く、生き残りのための総力戦が展開されている。そして、このような中で強い取引先の1番か2番につけている者でないと陶汰される恐れがあると考えられる。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 
当組合の原糸及び整経加工品等の売上高は、対前月比では大幅に増加したものの、対前年同月比では大幅に減少した。業界全体では各社によって受注生産にバラツキがあり一進一退の状況である。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 
6月の組合取り扱い出荷量は対前月比で13,5%増であったが、対前年同月比では8,5%減となった。第1四半期の対前年同期では11,8%減で、設備操業度も10%低下している。なかでも特需を除くと対前年同期と比較すれば26,4%の大幅減となり厳しい状況にある。

*窯業・土石製品製造業(生コンクリート製造業)
 
生コンクリートの需要は4・5月と低迷を続けていたが、緩やかに上向きつつある。
能登方面は、継続や新規工事も少なく引き続き低調に推移している。

* 窯業・土石製品製造業(九谷焼製造業)
 九谷焼販売(協)の新カタログ発行に伴い僅かであるが売り上げに伸びが見られた。6月初旬に開催された名古屋見本市では、来場者1割強の減に加えバイヤー等の動向からも消費低迷が依然として続いていることが伺えた。

*鉄鋼金属製造業(箔製造業)
 
前月と同様依然として厳しい状況が続いている。

*鉄鋼金属製造業(鋳物製造業)
 
目処の立たない不況が続いている。しかも大手や主要企業は挙って海外進出、海外調達に踏み切っている。これに伴い空洞化、高失業率が目先に迫って来ている。
 当業界もこれが深刻でどう対処すべきか戸惑いを感じている。どう生きるか模索せねばならない極致に立たされている。とにかく、これまでに無い厳しい月であった。

*鉄鋼金属製造業(鋳鍛工業団地)
 
当団地内企業においては、景況はますます悪化している。受注の減少等により収益面も悪化しており、今後の見通しも判断できず、現状では従業員の過剰を生じており対策に苦慮している。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 
景況は一段と悪化傾向が増加している。来期受注面も平成10年度第1・2四半期に戻った感がありマイナス46,3%と大幅なマイナス値を示している。

*機械器具製造業(繊維・一般機械製造業)
 
景況は日毎に悪化している。繊維機械は秋からの回復に期待してきたが、その見通しがだめになりパート、アルバイト、高年齢者の雇用に手をつけるところが出て来ている。

*機械器具製造業(工作機械製造業)
 
当組合の企業には今のところ発生していないが、廃業を選択する企業が目立ってきている。今後、構造改革が進展すれば一層深刻になってくると思われる。

*機械器具製造業(鉄工団地)
 
おしなべて悪い。臨時休業もせざるを得ないかもしれない。割の悪い仕事もせざるを得ない状況である。

*その他製造業(漆器製造業)
 
夏枯れのシーズンに入っている事もあるが、売上、収益共極めて悪く未曾有の不況にあえいでいる。特に職人がほとんど仕事がない状況であり休業、廃業が増加している。

非製造業

*小売業(石油販売業)
 
元売りの仕切り価格が上昇するも、市況は軟化。採算は悪化する一方である。
 依然として、SSの陶汰は進行、組合脱退・廃業がとまらない。 

*小売業(衣料販売業)
 
企業のリストラが増すばかりで、景気は一向に回復の兆しが無い状況下、「父の日」セール及び企画催時セールを試みても客単価が低く売上対前年比確保、又、収益には結びつかない。

*小売業(電器小売業)
 
平年並みの天候であるが季節商品等は合同販促において買い換え需要により顕著に伸長しているが、一方でAV商品関連は伸び悩んでいる。特にBSデジタル放送関連は今一つ放送内容に話題性が乏しく期待外れである。

*小売業(鮮魚販売業)
 
鮮魚の漁価及び漁とも比較的安定していたが、消費の方がもう一つの感。地場スーパー(漁商組合員)も苦戦している。

*小売業(共同店舗)
 
6月は、前月に引き続き好調に推移し、前月比113,8%と二桁増であった。要因としては、前月と同じく空き店舗2店が埋まったことによる客数増の波及効果であったと考えられる。客数の対前年比132,2%(プラス17,000人)

*商店街(近江町)
 
小泉総理の構造改革が中小企業業界に及ぼす影響をしっかり見据える必要がある。
 業界も一段と不況傾向が強く困惑している。

*商店街(横安江町)
 
来街者の減少が続いている。

*サービス業(自動車整備業)
 
継続検査及び新規登録車状況とも5月期から6月期を見れば2ケタ台でアップしているが、対前年同月比ではともにマイナスとなっている。特に販売台数の伸び悩みが販売店及び整備工場とも厳しい状況下におかれている。

*サービス業(クリーニング業)
 
組合員の売り上げは伸びず毎年少しづつ減少している。

*建設業(総合建設業)
 
建設工事受注高は対前年同月比6,5%減となった。内訳としては民間土木は26,4%増、民間建築は16,9%減、民間としては8,5%減となった。官公庁の土木は29,4%減、官公庁の建築は649,8%増となり官公庁としては3,7%減となった。

*建設業(板金工事業)
 
個人事業所においては受注量が増加してきたが工事金額が厳しい。又、法人事業所は工事件数の減少で依然として厳しい状態が続いている。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
当月は、稼動日数の関係で売上げは前月よりやや増加するも対前年同月と比較すれば減少している。
ここ1〜2ケ月で急速に荷動きに停滞感が出ており運賃単価が低迷している為、各社とも収益状況は悪化している。先行きの不透明感より車輌の更新を手控えてきたため老巧化が目立ち修繕費が増大している。又、軽油価格も上昇傾向にあり、コスト削減もままならず厳しい経営環境が続くと悲観的な見方が多い。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
コマツの出荷量は、ピーク時の30%に落ち込み関係の業者は極めて深刻な状況にある。繊維関係は依然として低迷のままであり、又、間仕切り関係もハコ物建設の需要が落ち込んでおり需要は低迷している。
 すべての荷動きは大幅に減少しており遊休車輌が増えている。小泉内閣の構造改革でいよいよ陶汰される業者が出るであろうと心配している。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 金沢地区タクシーの6月輸送実績は日車営業収入が24,632円で対前年同月比3,3%減少した。
 運送収入は、昨年秋以降底を打ったが、底離れのきっかけがなく低い水準のまま、底を這いつづけている。雇用面では、対前年比3,7%減の1,764名で景気低迷が続いている。


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