県内の情報連絡員報告(4月)

製造業

*食料品製造業(パン製造業)
 目には大幅なものがないが、確実にシェアは落ち込んでいる模様です。

*食料品製造業(醤油製造業)
 3月度の出荷量は、前月に比べて増加したものの、前年同月比ではかなりの減少となった。

*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
 相変わらず景気低迷状況である。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 絹分野では、集散地の大型倒産による信用不安が尾を引き相変わらず売行き不振で非常に厳しい状況である。又、荷動きが活発化していたインテリア織物にも陰りが見え好転の兆しが見られた差別化衣料分野においても受注が減少してきている状況である。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 絹撚糸は、糸商の倒産など西陣地区を中心に信用不安が広がっており、在庫も市場で溢れてれている。北陸地区への発注量も大幅ダウンが続いている。(稼働率:70%) 二次製品輸入の急増により発注量の激変が続いている。(輸入浸透率:44% 糸、織物、二次製品を含む。)

*繊維同製品製造業(ニット製品製造業)
 一向に好転する気配なく推移している。またスリム化により収支は改善されつつあるが、小ロット化・短納期化が一層進行し貧乏暇なしの状況を余儀なくされている。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 
当組合の原糸及び整経加工等の売上高は、前月、前年同月比とも増加したものの、今年の1月から3月までが大幅減少している。4月で10%程度の増加では依然厳しい景況です。業界全体では、受注の減少、小ロット、短納期等で生産コストやロスがかさみ不安定
な経営状況が続いている。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 4月の組合取り扱い出荷料は対前年同月比生コン向け8,5%アスコン向け48,4%全体量でも16,1%といずれも大きく下回った。今年度は特需工事が本格的になり、その出荷増に期待するものの、業界のアウトサイダーによる顧客減少がネックとなり厳しい状況にある。

*窯業・土石製品製造業(生コンクリート製造業)
 生コンの出荷状況は、公共工事の繰越分も一部では完了する等して、金沢、小松方面を除いて端境期を迎え減少傾向となりやや厳しさが予想される。金沢地区では大型公共プロジェクト工事の継続に支えられ安定した出荷が見込まれる。

*窯業・土石製品製造業(瓦製造業)
 三州産地で2社が倒産する。

* 窯業・土石製品製造業(九谷製品製造業)
 5月3,4,5日に開催した第93回九谷茶碗祭りは過去最(338,000人、主催者発表)であったものの依然として個人消費は低迷しているよう感じられた。

*木材木製品製造業(家具製造業)
 景況悪し破産企業発生する。

*木材木製品製造業(木材製造業)
 4月の年度変わりは、例年に比べ順調な好スタートを切ることが出来た。

*鉄鋼金属製造業(箔製造業)
 主要取引先である仏壇、仏具業界及び京都西陣織業界等の長期にわたる不振更に美術工芸品等の需要の低迷により依然として厳しい状況が続いており、好転の気配は全く感じられない。

*鉄鋼金属製造業(鋳物製造業)
 新年度に期待したものの前月の落ち込みが影響し、低調な業況であった。一部景況の良い企業もあるものの安定感がなく5月以降も期待が持てない状況である。

*鉄鋼金属製造業(鋳鍛工業団地)
 当工業団地内の企業においては3月期の決算を終え総じて前年に比して業績は上昇した。
 但し、3月より景況は下降傾向にあり4月に入ってさらにその傾向が強く先行に不安を持っている企業が多い。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
景気を索引していた電気電子部門がここにきて陰りを見せ始めた。電気電子部門の来期受注がマイナス33,3%と下降している。

*機械器具製造業(繊維・一般機械製造業)
 鉄工業界の景況は悪化の傾向がはっきりしてきている。繊維機械、建設機械、IT関連まで新規の注文が出て来ていない。好調だった工作機械でも楽観論は聞かれなくなっている。

* 機械器具製造業(一般機械製造業)
 受注に関しては引き合い要件が確定しており当面の仕事量は確保されている。
 プレス業界においても環境に配慮した納品体制が今後予想され梱包材、クッション材等の制約が出てくるものと思われる。
  
*機械器具製造業(鉄工団地)
 仕事量が減少している。建機、産業機械などでの減が目立つ。受注価格の低下が収益を圧迫している。コストダウンの要請に応えることにより仕事量を確保しているのが現状だろう。

非製造業

*小売業(石油販売業)
 セルフ給油所がオープンし周辺での価格競争が懸念される。

*小売業(衣料販売業)
 競業激化の中、低価格販売及びイメージが依然強い。安易な価格設定に対する不信感を招きかねない。企業の生き残りをかけて悪魔の誘惑にかられぬよう小売業の原点である良品廉価、不特定多数から固定客重視、接客重視を目指しての店運営に鋭意努力中である。

*小売業(電器小売業)
 市況は相変わらず不安定で、パソコン以外は伸長していない。3月度において家電リサイクル法施行での駆け込み需要の特需があったが当月は沈滞ムードであり、この状況が長く続くのではないかと懸念されている。

*小売業(鮮魚販売業)
 連休中5月の3,4日が中央市場が開場(大型店対応の為)となり期待を抱かせたが結果、全く裏切られた。3日はまあまあだったが4日は全く駄目であった。消費の低迷で魚価が安く魚が結構あるのに売れない状況である。

*小売業(共同店舗)
 4月は専門店街合計で前年比104%と前年実績を上回った。退店による空き店舗がある中で厳しかったがファション及び食品部門が健闘した。(ファション111,2%・服飾94,7%・生活雑貨98,8%・食品127%・飲食107,5%・サービス99,5%)

*商店街(近江町)
 (鮮魚)県庁の立地予定地周辺並びに城址公園整備等の流れもあってか、新規の出店が増えている。いずれも小規模なレストラン、居酒屋等

*商店街(横安江町)
 ゴールデンウィーク前半はいくぶん集客の増加がみられた。靴小売業の店が閉店となった。業績の低下が主たる原因である。

*商店街(尾張町)
 売り上げの伸びと反比例して、人手は多くなって来ている。この街に注目してもらっているのは有り難いけれど、厳しい景気のせいか売上はあまり期待できない。

*サービス業(自動車整備業)
 継続検査対象車両数は前月比でマイナス52,8%、前年同月比マイナス5,1%、新規登録車については前月比でマイナス56,2%、前年同月比マイナス1,2%であった。

*建設業(総合建設業)
 建設工事受注工事高は前年同月比の2,9%の増となった。内訳としては民間土木は7,2%の増、民間建築は24,7%の減、民間としては18,2%の減。
 官公庁の土木は17,9%の増、建築は48,7%の減となり官公庁としては11,0%の増となった。ここ半年に組合員の倒産廃業が目立つ。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 売り上げは前年同月よりやや増加したが、売り上げ価格が低下している為、各社収益状況は良くて現状維持かマイナスとなっている。
 業界の景況は先行き一段と悪化する様相である。コストに占める比率の高いもの(人件費、燃料費、、高速道路料金など)は切り詰めることが難しくコスト削減もままならぬ状態である。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 4月に入り(株)コマツの出荷量は激減全ての産業からの輸送需要も減少した。いよいよ資金繰りが厳しくなったようだ。
 離職率の高かった運送業界も近年他産業も厳しいために定着率が向上、運転者の質も良くなった。
 今年も賃上げの話は労使共から出ず凍結のようだ。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 金沢交通圏の4月輸送実績は日車益収が28,691円で前年同月比4,7%減少した。4月は雨天が極端に少なくポカポカ陽気に誘われて徒歩による観光を楽しんだようだ。金沢市内のフラットバス利用も増加し、一日680人に達しタクシーの利用減にリンクしている。
 その他の実績では実働率88,2%、走行キロ183,9キロ、実車率40,8%とそれぞれ減少している。雇用面では4,7%減の1,746人となっている。


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