県内の情報連絡員報告(2月)

製造業

*食料品製造業(醤油製造業)
 当月の生産量、出荷量は年末需要の反動により前月比は大幅に減少し、前年同月比はやや減少となった。

*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
 仕事量の確保が難しくなってきている。
 問屋の方からは極端な低価格で引合を出して来ているが、損をしてまで引き受ける組合員は少なくなってきた。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 当組合員のうち、2機業場が廃業した。
廃業の理由は昨年の2月より休業中であったが、景況回復の見通しがないためと受注量減少により、廃業に追い込まれたためである。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 絹撚糸業は、以前から西陣・室町筋の糸商、呉服卸の信用不安はあったものの、卸商の自己破産が表面化し、全体的に萎縮している。
 合繊撚糸業は、一部の品種においては稼働率は上がっているものの、採算ベースには至っていない。
 仮より撚糸業は、非衣料(主にカーテン、カーシート等)の受注がある。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 当組合の原糸及び加工品等の売上高は、対前月比では増加したものの、対前年同月比ではやや減少した。

*木材木製品製造業(金沢地区)
 住宅業界は、6月に施工される品庫法に対しどこまで対処すべきか検討中であり、各社の取り組みが一定せず、納入業者である木材業者も対応苦慮している。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 2月の組合取扱い出荷量は、対前月比においては全体量で18.9%増、対前年同月比ではアスコン向で16.3%の減と落ち込んだものの、全体量では13%の増となった。

*窯業・土石製品製造業(コンクリート製品)
 当月の出荷量は、対前月比で横ばい、対前年同月比ではやや減少となっている。
 市況においては、価格低迷と製品の少量多品種化の悩みは解消されず、上伸の支援材料に乏しい。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 光が見えない状況の中、まとまった受注ではないが受注量が増加してきている。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 前年に比べると、景況は上昇傾向にあると思われる。
 ただし、業種及び企業間によってその差異があり、企業間の好転、悪化の傾向が著しく拡大してきているように思われる。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 輸出を中心に受注に動きが見られるが、値引き要求が強く、採算割れの状態である。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 当組合の主要取引先である、繊維機械メーカーの織機の生産は1月まで300台前後の低水準であったが、2月からようやく500〜600台の水準までに回復し、5月頃まで続く見通しである。
 設備操業度の上昇に伴って、賃金需要が増えている。

*機械器具製造業(鉄工団地)
 設備の老朽化(精度劣化、故障発生等)が目につくようになってきた。
 組合員の中には、短納期に対応するため、特別な勤務体制をとるところもある。

非製造業

*卸売業(水産物卸売業)
 売上高は対前年同月比でわずかながら増加した。
  しかし、まだ良くなった感はない。

*小売業(石油小売業)
 原油の連続上昇に伴い、元売各社も連続して仕切り価格を上げている。
 だが、販売業者は急激な値上げを行えず、厳しい環境に立たされている。
 そのため、経営の圧迫から廃業する業者や給油所の淘汰が一気に加速するのではないかと懸念している。

*小売業(電器小売業)
 市況の好転が見えない中で、パソコンを中心に情報関連は好調であるが、一般家電品並びに季節暖房機器の単価ダウンで業績が悪化したことに加え、修理売上等も激減して資金繰りがますます悪化している状況である。
 そんな中で、ソニーがインターネットによって消費者にAV商品を直接販売するという電子商取引に関する発表は、ソニーショップを始め地域電器店に大きな衝撃と混乱を与えている。

*小売業(共同店舗)
 売上高合計は、対前年同月比で100.5%とかろうじて前年実績を上回ったが、今年はうるう年のため営業日が1日多かったという要因が大きい。

*商店街(横安江町)
 今月は、降雪のため来街者が減少した。
 3月は、当組合会館の5周年イベントを実施するので、来街者の増加に期待したい。

*サービス業(温泉旅館業)
 各旅館とも契約金額(1泊2食サービス料込み、税別)については維持しているが、2次消費(食事時の飲み物、各種施設の利用等)がダウンしている。

*サービス業(自動車整備業)
 継続検査対象車両数は、2月期に入り本格的な繁忙期の前半の月となり、前年同月比の+5.0%増で28,442台となっている。これから3月期の繁忙期後半を迎え、70,000台を予測している。
 新規登録車状況については、昨年11月期から順調に増加しているので、3月期を迎えて一層期待している。

*サービス業(クリーニング業)
 売上高は対前月比6%の減、対前年同月比でほぼ不変であった。
 例年のことですが、この時期はクリーニング業界の一番暇な時期のため、パートの方には週一回休んでもらっています。

*建設業(総合建設業)
 建設工事の受注高は対前年同月比22.9%の減となった。
 内訳としては、民間工事は4.1%の増、官公庁の工事は22.9減であった。
 前年度の同期は経済対策の効果があったが、今期はなかったため官公庁の工事の落ち込みが目立った。

*建設業(鉄筋業)
 すべての項目が減少、低下、悪化となった。
  原因は請負単価が30%低下しているためである。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 荷主より運賃の引き下げ要求があり、厳しい状況にある。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 車両の稼働率はやや良くなっているが、一昨年秋以来の運賃単価が下落したため、収入増につながらない。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 当月は、中旬から下旬にかけての降雪により利用者が増加したため、輸送人員・旅客収入ともに前年並に推移した。
 金沢市内の繁華街では、一部で違法駐車をするタクシーが見られ、誠に遺憾である。
 いずれにしても、輸送秩序とモラルを守らなければ、総量制限されることになりかねない。


【HOME】 【前目次】