県内の情報連絡員報告(8月)

製造業

*食料品製造業(醤油製造業)
 
生産量は前月比でかなり増加したが、前年同月比ではかなり減少した。
 出荷量は前月比でやや増加したものの、前年同月比ではかなり減少した。
 在庫量は前月比増加し、前年同月比では大幅増加となっている。

*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
 7月後半より需要がばったりと止まったままであり、悪い状態が続いている。
 稼働率は零細企業の落ち込みが激しい。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 不需要期であり、終始して低操業率であることに加えて、集散地の信用不安により極端な売れ行き不振が続き、減産にもかかわらず在庫は減少していない。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 
絹ねん糸業は、生糸相場の下落並びに市況不安等から大変厳しい状況を強いられており、先行きに期待感を持つことは難しい。
 合繊ねん糸業は、稼働率が前年に比べ落ち込んでおり、採算性にはほど遠く、期待感は薄い。
 仮より業は、ナイロン製品でカジュアルユースの織物が好調な反面、パンストや産業用資材は悪い状況である。

*繊維同製品製造業(ニット製造業)
 8月の盆明けより稼働が下がり始め、先行きは悲観的な見通しが強まってきた。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 売上高は前月比、前年同月比ともに大幅に減少した。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 
8月の組合取扱い出荷量は、特にアスコン向出荷量が対前月比38.5%の減少、対前年同月比で22.7%の減少と大きく減少し、全体量では対前月比24.1%の減少、対前年同月比で3.8%の減少となり低調に終わった。
 このような状況の中で組合員1社が生産工場を閉鎖し、他の組合員との生産業務委託を行い合理化を進めている。

*窯業・土石製品製造業(コンクリート製品)
 
旧盆明けから徐々に発注が出てきており、対前月比では増加し、対前年同月比ではほぼ横ばいとなっている。
 価格については、需要家の値引き要求は依然として厳しく、対応に苦慮している。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 景気の動向に好転の兆しと報道されているが、当工業団地内の企業においてはいまだその要素は見られないように思われる。
 ただ、各経営者間には期待がふくらみ心理的な支えになりつつあるが、いまだ実感できない現状に苦慮している企業が多い。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 
在庫調整が一巡し、受注量増加などの好転傾向が見られるものの、仕入単価が厳しく収益アップには繋がらない。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 当組合の主要発注先である繊維機械メーカーの生産は9月から少しづつ上向くとのことであったが、期待外れに終わり、9月も先月と同じく臨時休業を申請している企業が多い。

*機械器具製造業(鉄工団地)
 当組合の現況は次のとおりです。
・夏休み、盆休み等のため操業度ダウンした。
・少ロット・多頻度受注の傾向が強まっており、効率が悪い。
・小型建機・ロボット・輸出用農機などの関連部品加工の需要に多忙感が出てきた。
・今秋以降の資金繰りに不安感がある。

非製造業

*卸売業(原糸織物卸売業)
 京都地区に倒産が続出し、市場が冷え切っている。今のところ、直接の影響はないが警戒が必要である。

*卸売業(水産物卸売業)
 売上高は季節的な要因により対前月比でわずかに増加したが、対前年同月比では価格の低下に合わせて大幅な減少となった。

*小売業(石油小売業)
 今年3月のOPECの減産合意をきっかけに、原油価格が高騰に転じ、元売各社は4月から卸し価格を上昇させ、8月までの値上げは累計で6円となった。
 石油販売業者は経営努力を上回るコストアップ分の価格転嫁について努力しているが、充分に転嫁されてず、依然として苦しい経営が続いている。

*小売業(電器小売業)
 数年ぶりの猛暑が月末まで続き、季節商品のエアコンは買い替えや増設のため予想以上の売上の伸びがあり、更に冷蔵庫も順調な売上を伸ばしてている。
 9月初旬に大型量販店のOPENが予定されており、消費者の動向が懸念される。

*小売業(衣料小売業)
 この夏の商戦を見る限り、個人消費動向はまだ夜明け前に位置した状態と思われる。
 従来型小型店の目標はいかに対前年比下げ幅を小さくすることの対策をたてるかである。

*小売業(水産物小売業)
 異常とも思われる酷暑であることに加え、禁漁期間中(底引網漁)ということもあり、魚種は少なく、売れ行き不振であった。

*小売業(共同店舗)
 
8月の売上高は対前年同月比で99.2%とわずかに前年実績を割り込んだ。
 衣料品は92.0%、食品は91.9%と苦戦したが、他の部門は健闘した。

*商店街(近江町)
 
このところ、大手チェーン店の外食産業に押されて、老舗のレストランが廃業するなどの動きがでている。
 景気の先行きは、まだまだ厳しいものがある。

*商店街(横安江町)
 
第4回横安江町夕涼み市イベントを8月6日(金)、7日(土)に実施した。参加者は予定以上で、盛り上がりがあったのでやや好転の状況と思われたが、その後の来街者については以前とあまり変化が見られない

*商店街(尾張町)
 
昨年より売上は下がっているものの、もうこれ以上は悪くならないし、良くもなっていかないといった状況。

*サービス業(自動車整備業)
 
継続検査及び新規登録車状況について、8月期は需要全体が平常月から見て少ない状況下であるが、その中でいずれも対前年同月比プラスとなった。特に新規登録車についてはこの8月期は何とか+0.8%の横ばい強で推移した。

*サービス業(クリーニング業)
 
売上高は対前月比、対前年同月比ともの12%の増であった。

*建設業(総合建設業)
 建設工事の受注高は前年同月比9.1%の減となった。
 内訳としては、民間工事は9%の減、官公庁の工事は9.2%の減であった。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
全体的にひと頃の毎月悪くなるという状況は脱した感がある。
原油価格の高騰に伴う燃料(軽油)価格の値上がりがコストアップとなるために頭が痛い。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
盆以降、繊維を除く鉄工・間仕切り関連に少し明るさが見えてきた。総体的に7〜8月の売上は対前年同月比を上回るようである。
昨年10月頃より運賃単価を下げられており収益の改善はまだまだといえる。
 原油値上げのために燃料費が上昇することが気になる。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
収益面は旧盆を含めて利用客が増え、対前年同月比98.5%で推移した。
 雇用面では一社平均3、4名不足している。


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