*食料品製造業(醤油製造業)
生産量は対前月比で大幅減少、対前年同月比ではやや増加した。
出荷量は対前月比でやや減少、対前年同月比ではやや増加した。
在庫量は対前月比でやや減少したが、対前年同月比は増加となっている。
*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
売上高は5月下旬から6月前半までは若干ながらも上向き傾向であったが、6月後半から下向きになり、元の悪かった状態に戻った感がある。
*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
絹ねん糸業については、西陣、室町、丹後地区を中心に信用不安が広がっており、受注量に格差が生じている。
合繊ねん糸業については、稼働率は品種、用途によって大幅に違ってきており、採算性は悪い。
仮より業については、海外からの輸入糸との価格競争には勝てないが、内需の高付加価値商品を追求する部分では残された用途がある。
*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
当組合の売上高は前月比、前年同月比ともにやや減少した。
業界全体としては、各社によって受注量にばらつきがあるため、売上高は月によって変動しているが、今年に入ってから売上高は前年よりも上昇している。
*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
6月の組合取扱い出荷量は、対前月比全体量で9.3%増になったものの、対前年同月比では生コン向1.7%減、アスコン向け18.6%減、全体量では1.6%減少した。
4〜6月の第1四半期の対前年度期では、設備操業度は5.2%の減となり、生産量では特にアスコン向が落ち込み、全体量では1.6%の減少となった。
*窯業・土石製品製造業(コンクリート製品)
当月の出荷量は対前月比、前年同月比ともに増加しているものの、低水準にある。
市況については、上向きの支援材料に乏しく、今後とも一層のコスト削減への取り組みを強いられている。
*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
受注回復の目処がたたず、小規模企業は受注減に苦しんでいる。
*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
先の経済企画庁が発表したような経済動向は当工業団地内企業には見られず、依然として景気は低迷したままであり、売上高の増加及び受注量の増加の傾向は見られない。従って、各指標は前月と同様であり、景気の上昇機運を実感できるのはまだ先のように思われる。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
業況に下げ止まり感はあるものの、上昇気配に転ずる兆候は見えず、まだまだ先行き不透明である。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
工作機械メーカー及び繊維機械メーカーの受注の落ち込みが著しい。
また、10〜20%のコストダウンを要求され、受注減の中で下請企業にとって大変厳しい状況である。
*機械器具製造業(鉄工団地)
少ロット化、短納期化が一段と進んでいる。そのために、無理をした操業をせざるを得ない場合がある。
*卸売業(水産物卸売業)
1月からの売上高は、上半期対前年同月比で売上高を見ると、各月とも悪い。
特に6月は単価安の影響が予想以上で最も悪かったため、今後に不安が残る。
*小売業(石油小売業)
業況については、次のとおりである。
@原油価格上昇に伴い、元売仕切価格がアップしているが、依然として販売価格に転嫁できず、収益は下がりつつある。
A販売競争は依然として厳しい。
B石油販売業から撤退する企業が増えそうである。
*小売業(電器小売業)
当月は中旬まで暑い日が続いたため、季節商品のエアコンが顕著に伸長したが、消費の冷え込みや相変わらずの市況の不安感のため、全体では大きな伸びはなかった。
*小売業(衣料小売業)
6月度は総体的に晴天に恵まれ、夏物衣料の売上が順調に推移したため、対前年度で久しぶりに100%をクリアした。
*小売業(共同店舗)
先月に引き続いて、6月の売上高実績は対前年同月比で100%超を達成した。(対前年同月比102.02%)
*商店街(近江町)
得意先である地場の外食産業界においては、売上高が減少し資金繰りが圧迫している店が出始めていて、厳しい状況が続いている。
*商店街(横安江町)
百万石まつり期間中はかなり多くの人の出入りがあり、にぎわったが、各店の売上の伸びは見られなかった。
世間一般(マスコミ)では、景気が底を打ったとか、明るさが見えてきたなどといわれているが、小売商業界においては依然として低調な状況が続いている。
6月10日をもって、洋品店が一店閉店した。(後継者不在のため)
*商店街(尾張町)
売上高については、微減の傾向が続いている。
体力で営業しているのが現状か。
*サービス業(自動車整備業)
新規登録車状況については、平成9年4月以降による消費税5%後の新車登録は対前年同月比のマイナスが連続27ヶ月続いたが、ようやく対前年同月比103%(+3%)と増加した。
*サービス業(クリーニング業)
売上高については前月比3%の増で、ほぼ不変であった。
チラシ、ポスティング等により売上増を図るための努力を行ってます。
*建設業(総合建設業)
建設工事の受注高は前年同月比22.8%の減となった。内訳としては、民間工事45.7%の減、官公庁の工事7.7%の増であった。
民間はここ4ヶ月連続して、前年同月比の受注高が減となっている。
*建設業(鉄骨業)
98年度の第3次補正の大半が99年に繰り越され、99年度の政府建設投資額は予備費などを含めると、前年度比10%以上の公共工事費の伸びが期待され、それに比例した仕事の量も増加が見込まれる。
しかしながら、価格面の厳しさはなかなか拭いきれない。
*建設業(鉄筋業)
前月に比べ、公共工事、民間工事ともに若干増加している。
だが、元請からの指し値、低価格要求は相変わらず厳しい。
*運輸業(トラック運送業・金沢市)
運賃は底バイ状態である。
新規先より見積の提出依頼があるものの、運賃が折り合わず成約に至らない。
*運輸業(トラック運送業・小松市)
土木関係は公共事業の前倒し効果があり、まずまずの動きがあったが、その他は全く伸びなかった。
輸送需要が少ないため、大手業者が運賃を下げて、荷物の争奪展開しており輸送秩序が大幅に乱れている。
夏期ボーナスについては、殆ど支払いできない状況となっている。
業界は今、生き残りをかけた弱肉強食の時代に入った。
*運輸業(ハイタク業・金沢市)
市内の6月の実績は、実働率だけは上がっているが、実車率は逆に40%ラインと低迷を続けている。
一日一車当たり営業収入は29,000円台であり、前月に比べると更に下がった。前年同月比では、5.2%の落ち込みである。
市内での、流し稼働や長距離利用の減少が目立っている。
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