*食料品製造業(醤油製造業)
生産量は前月比、前年同月比ともに増加した。
出荷量は前月比は増加したが、前年同月比ではやや減少した。
在庫量は前月比、前年同月比ともにかなり減少した。
*繊維同製品製造業(織物製造業)
相変わらず売れ行き不振であり、操短にかかわらず在庫量は高水準のままである。
採算状況は減産によるコスト高を含め、非常に厳しいものがある。
インテリア織物や差別化衣料は回復基調にある。
*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
絹、合繊、仮より業を問わず、全般的に企業間格差があるため、組合が業況を把握することが難しくなった。
先行きの見通しが立たないことから自主廃業する企業が出ている。
*繊維同製品製造業(ニット製造業)
期中発注(夏物)のリピート生産においては忙しいものの、大きな好転は見受けられない。
*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
5月度の売上高は前月よりも10%、前年同月よりも19%増加した。その結果、資金繰りが少し良くなった。
*木材木製品製造業(製材・木製品製造業)
組合員企業において、忙しい企業とそうでない企業の格差がある。
*木材木製品製造業(製材・木製品製造業)
業況は好転しているものの、プレカット事業のみが好転しており、木材業界そのものは好転しているとはいえない。
*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
5月度の組合取扱い出荷量は、対前年同月比全体量では1.9%の減、対前月比では生コン向13.6%の減、アスコン向56.1%の減で、全体量では21.4%の減と大きく下回った。
*窯業・土石製品製造業(コンクリート製品)
当月の出荷量は不需要期とあって、対前月比、対前年同月比ともに大幅に減少した。
現況はメーカーの減産以上に需要の落ち込みが激しい状況となっており、市況面においても厳しい受注環境に置かれており、需要家側のメーカーに対する値引き要求は依然として強い。
*鉄鋼金属製造業(箔製品製造業)
主要取引先である仏壇、仏具業界及び京都西陣織業界等の長期にわたる不振により、依然として厳しい状況が続いているため、好転の気配は全く感じられない。
*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
総対的に先の見通しがなく、我慢の連続である。
非組合員ながら、T社(小企業)が廃業に踏み切った。
*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
前月同様、各指標は横ばい状況にある。
決算を終えた組合員企業において、売上高減少(前年同月比)に伴う収益の低下は著しく、人員のリストラを控え、休業の実施により雇用に努力している企業が多い。
長引く不況下、各企業は雇用の確保に懸命であり、従って賃上げをストップした企業も数社あるように思われる。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
受注単価の下落や受注ロットの縮小による採算の悪化や納期の短期化が引き続き指摘される。
好調な企業と低迷を続ける企業の二極化は広がっているものの、徐々にではあるが景気の下げ止まり感が出てきている。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
業況は相変わらず低迷しているが、99年4月に当組合の製品1点が石川ブランドに選ばれた。これをバネにして後々つなげていきたいと思っている。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
5月の売上高は、年度末の駆け込み納品のせいで売上高が落ち込んだと思われる4月より更に落ち込んだ。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
下げ止まったかに見えた景況は依然として不安定であるため、先の見通しが立てにくく、対策に苦慮している企業が増加している。
*機械器具製造業(鉄工団地)
景況は、4月以降一段と落ち込んだ感が強い。臨時休業を月4〜6日実施している企業がある。
先行きへの期待感は希望に過ぎないとの思いが強い。
*卸売業(水産物卸売業)
対前年同月比において、入荷量が少なく販売不振で経営状況は悪い。
*小売業(石油小売業)
原油価格上昇に伴う元売仕切価格のアップにかかわらず、販売価格に転嫁出来ず、収益は全般的に下がりつつある。
ガソリン価格は依然として競争が激しく、販売店の経営は苦しい。
経営の圧迫から廃業に追い込まれる企業が出てくるのではないかと懸念している。
*小売業(電器小売業)
情報家電であるパソコンは好調であるが、地域店の売上構成比は相変わらず低い。
季節商品については、エアコンの売上は前年並であるが一般家電製品については不振である。
大型店のチラシ広告による消費者動向の変化はますます顕著に表れている。
*小売業(衣料小売業)
確かたる景気回復が見込まれないため、企業側としては人件費、諸経費を再度見直し、ローコスト経営に徹する方法及び扱い品目の差別化等を図るといった対応が必要となっている。
*小売業(共同店舗)
5月の売上高は、対前年同月比で101.2%と13ヶ月ぶりに100%超を達成した。
*商店街(近江町)
得意先の外食業界、水産業界において、仕入れの見直し、キャッシュフロー重視、経費削減、リストラの動きが顕在化している。
特に外食業界にあっては、県外資本の流入、過当競争激化により資金繰りの圧迫、廃業などの動きも出てきている。
老舗の店舗おいても戦略なき店は生き残りが難しい。
*商店街(横安江町)
前月及び前年同月に比べ客足が減り、売上高もやや減少している。
減少の要因としては、毎日のマスコミの社会・経済情勢の不安定(先行き不安報道を通じて)の報道が影響しているものと思われる。
*商店街(尾張町)
良くなる状況は見当たらない。
「耐える!」、この一言でしかないのか。
*サービス業(自動車整備業)
新規登録車状況の前年同月比で−2.0%と−2%台になった。これは平成9年4月に−5%台になって以来連続マイナスが続いている中で、若干ではあるが小型乗用車が順調に進んでいるようだ。
*サービス業(クリーニング業)
売上高は対前月比−4%、前年同月比−2%とほぼ不変であった。
本当はもう少し売上増を望んでいたが、昔のような繁忙期は感じる事が出来なかった。
*建設業(総合建設業)
建設工事の受注高は前年同月比で9.3%の増となった。
内訳としては、民間工事は16.6%の減、官公庁の工事は40.5%の増となった。
依然として民間工事の回復が遅れている。
*建設業(鉄骨業)
社団法人全国鐵構工業連合会と社団法人鉄骨建設業協会との連名により、労働省に対して雇用調整助成金の指定業種の申請を行った結果、認められて、5月1日より平成12年4月30日まで適用されることになった。中堅、小規模企業の業界を挙げての要望が実を結び、休業、出向などの場合は賃金(本人)の2/3が助成されることとなった。
*建設業(鉄筋業)
能登地区における民間工事は皆無に等しく、公共事業はあるが道路や下水道工事等であり、鉄筋工事業とは関係が無く困っている。
大手ゼネコンからの安値要求は目に余るものがあり、下請の原価を無視した横暴極まりない言動がまかり通っているようである。
*運輸業(トラック運送業・金沢市)
今年の5月は連休が長かったため、前月比、前年同月比とも売上高は減少した。
政府発表の月例経済報告にあるような景気の下げ止まりはまったく感じられない。
依然として荷動きが鈍く、帰り荷の確保に難儀している。
*運輸業(トラック運送業・小松市)
例年、今月は稼働日数の少ない月であるが、今年は前年同月の売上を確保出来ない散々たる状況であった。
繊維関係はもちろん、建機、間仕切り関係共に前年同月の出荷量を下回った。
車両修理代金、燃料代金の手形をジャンプしている業者も散見され、資金繰りに苦慮している。
*運輸業(ハイタク業・金沢市)
5月は対前年同月比で実車率95.8%、輸送人員93.4%、収益状況94.8%と低調に推移した。
雇用面では対前年同月比で22名減少し、98.8%であった。
低調の要因としては、不況の影響による市内観光客の減少、マイカーの増加と交通渋滞、パークアンドバスライドシステムが影響している。
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