県内の情報連絡員報告(4月)

製造業

*食料品製造業(醤油製造業)
 
生産量は前月比大幅に増加し、前年同月比では微増した。
 出荷量は前月比増加したが、前年同月比では減少した。
 そのため、在庫量は前月比、前年同月比ともに増加となっている。

*食料品製造業(菓子製造業)
 
菓子業界において、4月は入学・進学等の進物で忙しい時期です。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 操業状況は前年同月に比べ大幅に低下している。
 市況は売れ行き不振であり、操短にもかかわらず在庫状況は高水準のままである。
 採算状況は減産によるコスト高を含め、非常に厳しいものがある。
インテリアカーテン、絹和装織物の一部で回復の兆しが見えるものもあるが、全体としては厳しさに変わりはない。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 
北陸を中心とした大手機屋等の自主廃業が目立ち、全般的に冷え込みムードが一層加速化している。
 当撚糸業界も機屋同様に大変厳しい状況下にあり、採算を度外視した生産状態にある。

*繊維同製品製造業(ニット製造業)
 
一般衣料向け製品の製造は明るい兆しが見られないため、資材、スポーツ向け製品の製造に力を入れようとする企業が多くなってきている。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 4月に入り、売上高は前月に比べ増加した。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 
4月の組合取扱い出荷量は対前月比全体量で23.6%の減となった。対前年同月比では、生コン向6.8%の増、アスコン向16.1%の減となり、全体量としては1.8%とわずかに上回った。
 今年度は昨年度並みの出荷量を何とか維持したいが、厳しい状況であることは変わらない。

*窯業・土石製品製造業(コンクリート製品)
 
当月の出荷量は新年度入り直後とあって、需要家からの引き合いは少なく、閑散とした荷動きとなっており、売上高は、対前月比・対前年同月比ともに大幅な減少となっている。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 単発的な発注が時折り見られるものの、相変わらず我慢の経営が続いている。いつまで持ちこたえる事が出来るか心配している。
 なお、当銑鉄鋳物製造業は昨年に引き続き、雇用調整助成金の指定業種となった。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 前月同様、各指標は横ばい状況にあり、回復の兆しは見えない。
 当工業団地の組合員企業(鋳物並びに鍛造)においては雇用調整助成金の業種の再認定を受け、休業を継続している企業が数社ある。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 
受注の悪化傾向が続いており、今後厳しい状況が続いていくものと思われる。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 設備投資への意欲が顕在化しつつあり、この影響により下請企業の中でフル稼働しているところがあるため、景況はやや上向きの兆しを見せているといえる。

*機械器具製造業(鉄工団地)
 一部の企業で先行きの期待感が出てきているが、大半の企業は先行き不透明である。

*その他製造業(漆器製造業)
 全体的な景気は回復に向かっているが、当業界には回復の兆しが見えない。

非製造業

*卸売業(水産物卸売業)
 今月の売上高は悪かった昨年同月に比べ更に減少し、対前月においても例年以上に減少した。
 平成10年度売上高のトータルは過去5年間で最も悪かったため、今年度に期待するところが大きい。

*小売業(石油小売業)
 一連の規制緩和、石油製品の内外価格差の問題等から過当競争が続き、経営の圧迫から企業の廃業が目立った。(平成10年度中の廃業者数:7販売所 閉鎖給油所数:29給油所)

*小売業(電器小売業)
 好転の兆しが見えにくい市況の中で、パソコンを中心に情報機器等が好調であるが、従来型家電商品の不振による収益の低下は歪めない。

*小売業(衣料小売業)
 学生衣料の売上高については前年並みであったが、全体としては前年の売上高を確保できなかった。
 現状としては、大型店によるオーバーストアに加え、生活者の将来不安に対する消費不振、不況感が漂うことにより地元衣料小売業者の生き残りに危機感を感じる状況である。

*小売業(水産物小売業)
 
現在のところ、食中毒の発生はなく、昨年のような海洋汚染事故もない。
 スルメイカの漁獲は極端に少ない。
 加工品が売れ筋である。

*商店街(近江町)
 
企業体質をより強固なものにするため、次のことを行ってます。
1.社員教育に力を入れている。
2.新たなビジネス展開としてシルバービジネスの情報を集めている。

*商店街(横安江町)
 
地域振興券の交付に合わせて、当組合ではお客様誘致の為の大きなイベントを行った。その甲斐あって3月中はかなりお客様を誘致する事ができた。
 しかし、4月に入ってからは客足がめっきり少なくなり、消費ムードは依然として低迷状態が続いている。
 ふらっとバスが商店街に乗り入れるようになったが、そのバスを利用してお買い物に来て下さるお客様は今のところ目立って増えていない。

*商店街(尾張町)
 
1〜2月の底に比べ、底バイながらも落ち込みは少なくなってきたようだ。
 当商店街は、3月28日より金沢市のふらっとバスの運行により人通りが増えた気がする。

*サービス業(自動車整備業)
 
4月期に入り、継続検査台数は平常月の台数である20,000台〜28,000台に戻った。
 継続検査の状況は、車検を受ける車が増加していない状況だが、一方ではユーザー車検や車検代行業者の受検率が伸びていて、前年同月比1.9%の増となっている。

*サービス業(クリーニング業)
 
売上高は前月比20%増、前年同月比はほぼ不変であった。
4〜6月は冬物が出てくる季節です。

*建設業(総合建設業)
 建設工事の受注高は前年同月比21.7%の増となった。
内訳としては民間工事は29.3%の減、官公庁の工事は47.3%の増であった。
 民需の回復は遅れているが、公共投資の結果は数字に表れているように思われる。

*建設業(鉄骨業)
 鉄骨の受注が減少している中、最近、組合員企業で転廃業が5社あった。せめてもの救いは倒産ではないことである。
 官公庁の工事が鉄骨業界に少なからず光を与えてくれると思う。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
業況は依然として低調なまま推移している。
我々中小運輸業者には、政府発表があったような景気の底打感は無い。
 燃料は先高感が出てきており、コスト圧迫要因となるため心配している。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
取扱数量がやや上向き傾向にあるが、昨年からの運賃ダンピングにより売上高は伸びなかった。
 現状は過剰車両の減車や人員の削減により、どうにか凌いでいる状況である。
 土木関係の仕事量は上昇気味であるが、地元大手企業や間仕切り関連、繊維関連は依然として低迷しており、厳しい状況は変わらない。
 今年は賃上げ凍結のようである。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
景況については、長期的な低迷状態のまま展望の開けない状況が続いており、ハイタク業界は経験したことのない変革、激動の時期を迎えた。
 規制緩和については、4月9日に運政審の自動車交通部會が需給調整規制の撤廃に向けて、必要となる環境整備策を運輸大臣に答申した。


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