県内の情報連絡員報告(2月)

製造業

*食料品製造業(パン製造業)
 
売上高の減少が続き、生き残りのための模索が続いている。

*食料品製造業(醤油製造業)
 
生産量、出荷量は対前月比、対前年同月比ともに大幅に減少した。
 在庫量は対前月比は増加となったが、対前年同月比ではやや減少となった。

*食料品製造業(菓子製造業)
 
3月に入り、入学祝い等で忙しくなってくるのではないかと期待している。
 ダイレクトメール等により売上増を図っている。

*繊維同製品製造業(ゴム入織物製造業)
 
ファンデーション関係だけが安定した生産、販売状況にある。
しかし、業界の60%を占める白生地部門は次第に悪くなっていくような感じで、まだ底にたどり着いたとは言えない状況である。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 操業状況は前年同月に比べ大幅に減少している。市況は相変わらず売れ行き不振で、操短にもかかわらず在庫状況は高水準のままである。採算状況は減産によるコスト高を含め、非常に厳しいものがある。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 
合繊メーカーの大幅減産により先行き厳しい状況である。
絹撚糸業においては、海外からの絹糸(完成撚糸)輸入があることから受注量の削減により、減産体制を強いられている。
 仮より業にあっては加工糸の安値輸入等により稼働率が低下傾向である。

*繊維同製品製造業(ニット製造業)
 
4月が需要期のスクール向けスポーツ衣料の生産が終盤になったことで、生産量はマイナスとなったが業界の景況は変わりなしといったところである。
 テキスタイル事業の不振により、主たる取引先である合繊メーカーの3月決算が相次いで下方修正されている。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 先月に比べ受注量がやや増加し、納期に追われ多忙であった。
 しかし、収益は横ばい状態で依然として厳しい状況にある。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 
2月の組合取扱い出荷量は対前月比全体で21%の増となったものの、対前年同月比では−38.6%と大きく下回った。
 3月に大いに期待しているが、明るい兆しはなく前年同月並を維持することは厳しい状況にある。

*窯業・土石製品製造業(コンクリート製品)
 
年度末需要期に入り、回復の足踏み状態から脱却が期待されたが、官民工事全体の減少を背景に需要は低調に推移し、出荷は振るわない。
 価格面では、買い手主導の状況が続いており対応に苦慮している。

*窯業・土石製品製造業(瓦製品製品)
 
売上高は先月並であった。
 3月からの活況に期待する。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 前月同様、親企業の在庫調整等により売上の減少となる企業があり、対応に苦慮している。
当工業団地内企業においては、平成10年度決算は前年より悪く、厳しい内容となるであろう。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 依然低迷状態が継続している。
 繊維機械は東南アジアの回復が遅れており、建機は一部に回復の兆しが見えているものの依然低迷している。工作機械は輸出の延びが鈍化している。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 
依然として先行き不透明であり、回復の兆しが見えない。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 先月の稼働日数の減少により、売上高は最悪の結果となった。
繊維機械の底を脱するには5月頃との予想があるが、業況は依然として低水準が続いている。
 全般的に鉄工業界の業況は低水準となっている。

非製造業

*卸売業(原糸織物卸売業)
 前月と変わらず受注が少なく、操業分は100%確保できていない。

*卸売業(衣料卸売業)
 当組合で代表者の高齢を理由に廃業が1店あった。
 組合員においては、小売店には卸さず直売する小売志向と従来の卸売志向の二極化し、足並みが揃わない。

*卸売業(水産物卸売業)
 売上高は対前月比は増であったが、対前年同月比で−0.01%の減となった。
 わずかではあったが、過去最低であった昨年の2月より売上高が減少した事は、今後ますます厳しくなるものと予想される。

*小売業(電器小売業)
 地域振興券での売上増に期待したが、家電店には今のところあまり使用されていない模様である。

*小売業(衣料小売業)
 2月度は年間通じて季節による売上高が最も悪くなるが、その中でも前年同月より売上高は悪化した。
 地域振興券が3月度発行地域が多いためか、学生衣料の販売の出足が遅れている。

*小売業(水産物小売業)
 
懸案の金沢港直売施設が3月にオープンの予定であるが、これが中央市場をとりまく我々小売業界にどのような影響を及ぼすか心配している。

*商店街(近江町)
 
TMOのおかげで地域活性化の取り組みが出来上がりつつあります。行政面での更なるバックアップを期待します。

*商店街(横安江町)
 
ある洋品店がバーゲンセールのためダイレクトメールを発送したが、その反応が見られない。この事はこの店に限らず、総じて各店とも同じ様な傾向にある。
 2月末に地域振興券が発行されてから、徐々に客足が増え売上の延びが見られるようになったが、それも店舗によってばらつきが多い。

*商店街(尾張町)
 
今月は商売として浮力の感じられない月であった。
 だが、当商店街のイベントの記事が効をそうしてか、予約注文が来ている店の話を聞くと明るい気持ちになる。

*サービス業(温泉旅館業)
 
観光客の足は重く、予約状況は厳しい。

*サービス業(自動車整備業)
 
継続検査については、2月から3月期にかけて一年間で最も車検需要が多い月であり、対象車両数は前月に比べて90%の伸びである。しかし、対前年同月比では2月期は前年−1.4%と横ばい傾向で推移している。
 一方、新規登録車では2月期に入って、3月期の決算に向けて各ディーラー登録が追い込みに力を注いでいるが、対前年同月比20%ダウンとなっている。

*サービス業(クリーニング業)
 
売上高は前年同月比10%減、前月比20%減であった。
冬物は3月末から出始めます。
 大手業者の取次店拡大や個人消費の不振等により、零細クリーニング業は厳しさを増しているが、当組合直営店はポスティング等により努力して売上増を図っています。

*建設業(総合建設業)
 建設工事の受注高は前年同月比49.8%の増となった。内訳としては、民間工事15.7%の増、官公庁の工事73.3%の増であった。
 今回官公庁が増額したのは大型発注のためであった。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
例年2月の業況は低調期であるが、本年2月は昨年より更に低調であった。
 燃料の使用量は昨年比5〜6%減であった。
又、小口の取引先で支払不能となっている所がある。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
売上高は対前年同月比、対前月比ともほとんど変化はなかった。
 昨年の2月頃より荷物の動きが極端に悪くなった。土木関係の資材の動きにやや活況が見えてきたが、鉄工関係にまだ活況がない。繊維関係は全く先の見えない状況である。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
2月は暖冬のためと不況の影響のため、利用者が減少し対前年同月比89.4%に落ち込んだ。
 走行キロ、実車キロ、輸送回数、輸送人員はこれまでよりマイナス幅が大きくなっており、常客の減少に加えて長距離利用が減少したことが顕著である。
 雇用面では、一社平均4〜5名不足している。


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