県内の情報連絡員報告(1月)

製造業

*食料品製造業(醤油製造業)
 
生産量、出荷量とも前月比は大幅に増加したが、前年同月比ではやや減少した。
 98年度の累計では、生産量、出荷量とも97年度実績をやや下回り、消費低迷の影響を受けているようだ。

*繊維同製品製造業(ゴム入織物製造業)
 
11月及び12月と比較すると業況は悪化している。
ただし、ファンデーション関係だけはまずまずである。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 消費の低迷、需要の減退により、引き合いが少なく在庫は減らない。
 採算は好転の兆しがなく、相変わらず厳しい状態が続いている。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 当組合において、最大手企業が12月下旬に大幅人員削減を図り規模を縮小したため、組合員全体として、生産量、人員とも減少となった。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 
全般的にメーカー等の発注減により稼働率は下がっている。特に絹撚糸業においては、京都西陣を中心とする長期にわたる不振から一層の減産体制を強いられている。
 電力エネルギーについて、改めて産業用電力(撚糸)料金の見直しを要望したい。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 受注量が少なく当組合は赤字決算が確実となり、12月末に事務職1名、現業職1名(定年退職)を解雇した。組合員の中にも高齢者に辞めてもらったものがいる。
 織機の稼働率は3割〜4割というところであった。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 
1月の組合取扱い出荷量は対前月比全体量で53%減、対前年比全体量で17.5%の減となった。
 実質稼働日は16日と少なく、設備操業度は対前月比の50%にとどまったが、これは例年とほぼ変わらぬ推移である。

*窯業・土石製品製造業(コンクリート製品)
 
当月の出荷量は公共・民間工事ともに低調な状況にあるため、対前月比、対前年同月比ともに減少した。
 市況は建設業者間の受注の競争激化のしわ寄せが我々資材業界にもきており、大変厳しい環境となっている。

*鉄鋼金属製造業(箔製造業)
 
最大の取引先である仏壇・仏具業界及び京都西陣織業界等の長期にわたる不振により、依然として厳しい状況が続いており好転の気配は感じられない。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 僅かながら受注がでてきたが、企業格差があり依然として受注難に苦しんでいる企業が多い。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 景気の回復基調がなく受注の減少が見込まれるため、対応に苦慮する組合員企業が今後生ずるであろう。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 
受注悪化傾向が続いており、今後も厳しい状況が続いていくものと思われる。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 銀行の貸し渋り対策資金が出回ったことにより、資金繰りに若干の余裕がでてきた。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 1月、2月が底で3月、4月以降少しずつ景気が回復との見方もあるが、まだ不確定で実感はない。特に繊維機械の見通しは全く立たない。

非製造業

*卸売業(水産物卸売業)
 売上高は対前年比約5%減であり、非常に厳しい。特に鮮魚の売上高の減少がひどく、先行きは不透明である。

*小売業(電器小売業)
 相変わらず市況は不安定である。
 パソコン、ワープロを中心とした情報家電の売上高が伸長しているが、大型家電商品(エアコン、冷蔵庫、ハイビジョンテレビ)等が不振のため収益の低下は歪めない。

*小売業(衣料小売業)
 初売りについては前年並みの売上高を確保したものの、2週目以降は減少し苦しい状況であった。
 ただし、地域振興券発行に伴い、子供・学生衣料部門を重点とした販促対策を行い、売上増に期待している。

*小売業(水産物小売業)
 
中央卸売市場への鮮魚の入荷は季節の割には順調であるが、買い控えの傾向が強く売上が伸びない。

*商店街(近江町)
 
地域振興券に向けた販促イベント等を実施するため、商店街で連携した動きが出ています。
 TMOを始め、このきっかけをつくっていただいた国の政策に感謝しております。

*商店街(横安江町)
 
通常であれば、1月からバーゲンセールが始まっているので売上が伸びるのが当たり前であるが、その効果があまり現れていない。
各店ともバーゲンセールの取り組みを行い、DM等の発信を行っているが、現状はその手応えがない状況である。
 その原因は暖冬の影響で冬物衣料品の売れ行きが低調であったことと、景気が良くないためだと思われる。
 2月下旬には地域振興券が発行されるので、当商店街でもその振興券に焦点を当てて多彩なイベントを計画し、集客のきっかけにしたいと努力している。

*商店街(尾張町)
 
地域振興券に対する期待が商店街の活況を予感させる。

*サービス業(温泉旅館業)
 
サークル、グループ等の団体への営業の推進等を実施しているため、なかなか成果が出ない。

*サービス業(自動車整備業)
 
継続審査(車検整備)の需要期がいよいよ2月から3月期にかけてやって来る。この2ヶ月間は繁忙期となり、車検整備(登録車・軽自動車)対象車両数が35,768台、3月期には67,092台であり、特に3月は平常月の約2倍になる。

*サービス業(クリーニング業)
 
クリーニング業の暇な月に入りました。
 3月下旬から冬物が出始めますが、それまではパートさんにも週一回休んでもらっています。

*建設業(総合建設業)
 建設工事受注高は前年同月比では、民間工事では18.2%の増、官公庁の工事では17.2%の減となった。

*建設業(鉄骨業)
 年末、年始の休業により、売上高は減少している。
 受注残工事を消化しているが、民間工事の減少により手持ちが減っているので2月〜3月はどうにか凌げても、4月以降6月頃までは大変厳しいと予測される。
 受注単価は更に低下し、完全に採算性無視の状態を発注者より強要されている。

*建設業(鉄筋業)
 景気上昇の兆しは一向に見えてこない。
最近、鉄骨企業3社が業種変更、規模縮小などにより、組合からの退会をせまられた。
 稼働率は60%〜80%に落ち込み、鉄骨業全体として雇用調整助成金の業種指定を申請中である。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
1月は季節的要因で対前月比売上減少はいたしかたないが、対前年比でも悪化している。
運賃価格は更に弱含みで採算が悪化している。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
例年、1月は稼働日数が少なく売上の少ない月であり、今年も厳しい状況下での幕開けとなった。
 当地の主要企業の赤字決算が報じられており、ムード的にも明るさがない。
 タイヤ等の物価の安値安定がコスト削減に寄与しているが、人件費だけはどうにもならず、4月以降の昇給は殆ど不可能な状況である。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
1月は降雪が少なく好天だったことから、利用者が減少し、対前年比で輸送人員は93.4%、運賃収入で93.7%に落ち込み、低迷が深刻になってきた。


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