*食料品製造業(醤油製造業)
生産量は前月比では増加したが、前年同月比ではやや減少した。
出荷量は前月比ではやや増加したが、前年同月比ではやや減少した。
なお、11月度までの累計生産量、同出荷量は前年同期に比べいずれもやや減少となっている。
*食料品製造業(菓子製造業)
大手スーパー等の消費税サービスという売り方に対し、どのような対策をとるかが問題である。
*繊維同製品製造業(ゴム入り織物製造業)
神戸の関係問屋が1店自己破産申請をした。
*繊維同製品製造業(織物製造業)
相変わらず売れ行き不振が続き、休機・休業が続出している。
*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
受注量が大幅にダウンしているため、在庫の未消化が続き、さらに加工賃が20〜30%の下落状況にあるため厳しさは以前より増している。
年末並びに年度末に多くの廃業者が出る恐れがある。
*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
織機の稼働率は3割弱で依然として回復の兆しがない。
*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
11月の組合取扱い出荷量は対前月比全体量で12.5%の増となったものの、対前年同月比では全体量で6.2%の減であった。
建設業界の公共工事受注高は前年同月に比べ伸びていることから、12月以降に期待したい。
*窯業・土石製品製造業(陶磁器製品製造業)
年末需要による受注増のため、売上が少し増えた。
*窯業・土石製品製造業(コンクリート製品)
最需要期を迎え、売上回復に期待が寄せられたが、対前月比、対前年同月比ともに売上高は減少した。
市中引き合いは依然として盛り上がりを欠いており、需要家側の厳しい指し値が続いている。
*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
不況の底は一体どこにあるのか。政府あるいは評論家の中にはそろそろ底を這い出したようだとの言葉も聞かれるが、小零細企業にとっては年の瀬が恐ろしい状況にある。
*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
前月同様、受注の回復は見込めず、雇用調整助成金(休業)の申請を継続中の企業が数社ある。
しかし、一部の企業においては休業日の減少が見られるが、景況の回復ではなく一時的な受注の微増であると判断される。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
回復の徴候は未だ見えてこない。繊維機械が雇用調整助成金の不況業種に12月1日より1年間指定されることになった。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
新分野進出を目指し活動することを臨時総会で決定した。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
各企業が持っている情報や技術を交換しあい、新商品の共同開発や新分野進出を図れるように努めていきたい。
*機械器具製造業(金属機械製造業)
低迷が続く。3〜4月が底との説があるが、それ以降に期待できず。
*その他製造業(漆器製造業)
例年、11月は正月用品の納期のため前月に比べ売上が増加したが、最近では需要が少なく伸びなくなった。
一部の企業において大量の特注があったが、産地全体としては影響が少ない。
金融に関しては、制度の充実により融資条件が緩和され、利用者が増えてきている。
*卸売業(原糸織物卸売業)
全ての繊維を一堂に集めた、ジャパン・クリエーションが開催され、当組合より5社が参加する。業界は不況下にあるが、今後の発展に向けて意欲的に活動している。 *卸売業(水産物卸売業)
11月は過去5年間対前月比約11%増で推移してきたが、今年は8%程度の増にとどまった。
特に鮮魚の単価が安く、経営悪化は長引く。
*小売業(電器小売業)
市況は相変わらず不安定であるが、合同展示即売会における来場者数は伸長している。
季節商品の売上高は伸び悩んでいるものの、大型商品(ハイビジョンテレビ、冷蔵庫、洗濯機、衣類乾燥機など)は顕著に高伸長をしているが、一方では大型量販店同士の競争が激化して単価ダウンをきたし、地域店の収益は低下傾向にある。
消費者動向の変化は依然として見られる。
*小売業(衣料小売業)
売上高において、部分的には対前年同月比をクリアしたものの、依然消費低迷が続いている。しかし、冬物衣料については18年ぶりの積雪との天気予報があり、在庫調整を吟味し売上増のため努力している。
*商店街(近江町)
商店街にとって、年末の11月、12月は一年中のかき入れ時です。年末需要がどれだけ見込めるか、一年の業績を決定づける時期だけに力が入ります。
*商店街(横安江町)
社会経済の見通しが不透明のため、出来るだけお金を使わない傾向が出てきている。
それと共に、今年は気象異変で夏は低温長雨が続き、秋は比較的暖かかったため衣料品の売上が伸びなかった。
*商店街(尾張町)
売上が落ちていることは事実である。しかし、来街者数はそれほど減っていないため、それほど騒ぐまでになっていないのは有り難いことである。
12月は大きな動きはないかもしれないが、堅実な基本的売上は確保できるだろう。
*サービス業(温泉旅館業)
今冬の宿泊観光客の減少に対し、当温泉では新規キャンペーン(湯めぐり、味めぐりや日帰り客に対応した昼時間帯プラン)を平成10年12月1日〜平成11年3月31日迄展開し、既存のキャンペーンと合わせて話題づくりを実施中である。更に新たなキャンペーンを考案中である。
キャンペーン効果による平成11年1月〜3月の予約発生の動きを注目している。
*サービス業(自動車整備業)
11月期に入り、継続検査対象車は前月比−4.8%であったが、前年同月比としては若干台数が増加している。
しかし、ユーザー車検受検台数が全体継続数からみて前年同月比7%増加しているため、厳しい状況が続いている。
一方、新規登録車状況については20ヶ月連続前年比を割っている状況である。
*サービス業(クリーニング業)
売上は前月比5%減です。
*建設業(総合建設業)
建設工事受注高は前年同月比6.6%の増となった。内訳としては民間工事3.7%の減、官公庁工事11%の増であった。
なお、本年度4〜10月の受注高を見てみると、全体では前年度同月比9.1%の減であったが、官公庁のみを見てみると1.6%の増であった。
*建設業(鉄骨業)
最近の不況は「極めて厳しい状況」の表現では収まらない。
前年同月比ではS造鉄骨は20.8%減、SRC造26.1%減(建設省調査)と大幅なダウンで低迷が続いている。
第一次、二次、三次補正予算が来年度どの様な形で景気の回復に現れるのか注目したい。
*建設業(鉄筋業)
ようやく、工事量が満足する程度になってきた。これは例年のことで降雪季が目前となったためである。
相変わらず受注価格は元請の指し値に従わざるを得ないので厳しい。
*運輸業(トラック運送業・金沢市)
前月同様低調が続いている。
年末用食料品等は多少動きが出てきたが、例年には至らない。
組合員の一社は荷主の要望があり、新拠点への設備投資を行っている。
*運輸業(トラック運送業・小松市)
売上は対前年同月比、対前月比共に減少した。
運賃収入が伸びず、資金繰りは悪化の一途を辿っている。
先の国会で決定した中小企業金融安定化特別保証による緊急融資の手続きを組合で行い、6〜7社の書類を作成し申請した。
しかし、借金をしても根本的な解決策とならず、24兆円の緊急経済対策の早急かつ効果的な執行を期待している。
*運輸業(ハイタク業・金沢市)
運収の年間実績割れが続き、売上は対前年同月比8%の落ち込みであり、改善の兆しが見られない。
実働率は88.0%でほぼ前年同月比並みだが、走行キロ、実車キロともに低く推移している。不況感が続いているだけに、流しによるお客の獲得に苦慮している。
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