県内の情報連絡員報告(8月)

製造業


*食料品製造業(パン製造業)
 
売上の増加のため、各自がアイテムの多様化等でマンネリ化にならないようにすることが肝要と思われる。

*食料品製造業(醤油製造業)
 
生産量は前月比、前年同月比ともにやや増加したが出荷量は前月比やや増加したものの、前年同月比ではやや減少となった。在庫量は前月比やや増、前年同月比ではかなり増加となった。

*食料品製造業(菓子製造業)
取引先の倒産により資金繰りが悪化し、未だ回復できない企業がある。

*繊維同製品製造業(ゴム入織物製造業)
 
お盆休みの関係で操業日数が大幅に減っているばかりでなく、受注が極度に落ち込んでおり生産量、売上ともに一段と悪化した。5割操業のところが多い。

*繊維同製品製造業(織物製造業)
 
織物生産量は対前年比減少傾向が続いており、極めて深刻な状況にある。

*繊維同製品製造業(織物製造業) 
 
不需要期で前期以上に売上は不振であり、在庫水準は高く苦しい経営状態が続いている。操業率低下によるコストアップに加え返品の損失が厳しさに拍車をかけている。

*繊維同製品製造業(撚糸製造業)
 
合繊、絹、仮よりいずれも前年度に比べ、生産量や加工賃が大幅に下回っており、先行き不透明な情勢で休廃業者も出ている。
 絹ねん糸業は、生糸相場も36年ぶりに4,000円台を大幅に割る最安値となり市場では在庫が増える一方、需要先の西陣、丹後方面も大幅減産が続いている。この状態が続けば、絹ねん糸業界は破滅状態に陥る憂慮すべき状況である。

*繊維同製品製造業(ニット製造業)
 
リアルタイムで市場情報と結びつき、企画を素早く修正してマーケットインを果たしている製品やブランドにつながっているニッターは健闘しており、硬直的な企業は取り残されている。

*繊維同製品製造業(織マーク製造業)
 
景況は前月比、前年同月度比ともに大きく悪化している。
 資金繰りよりも受注がでてくるのを待ち望んでいる。

*木材木製品製造業(木材製造業)
 
8月は稼動日数が盆休み等で少ない割りに売上が前月より増となり、少し忙しい感じが出てきた。
 ただ、先行きの不透明感はぬぐえない状況である。

*窯業・土石製品製造業(骨材採取販売)
 
8月の組合取り扱い出荷量は、対前年同月比生コン向9.3%、アスコン向11.7%、全体量で9.8%の減少となった。対前年比でもアスコン向はわずか2%増となった。生コン向6.7%、全体量でも5.1%減少となった。
*窯業・土石製品製造業(コンクリート製品)
 
盆明けから発注は徐々に出てきているが、公共工事における建設費縮減
の影響からユーザーの指し値が厳しく、その結果これから需要期を迎えるが
先行き不透明で不安感が強い。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 
受注域が深刻であり、受注があっても数個単位である。
 このままだと、小規模零細企業はどこまで持ちこたえられるか憂慮される。

*鉄鋼金属製造業(銑鉄鋳物製造業)
 毎年8月期は盆休並びに夏期休暇等により、操業度が低下し売上高は減少するが、本年は例年に比べて操業度並びに売上高において著しく減少し、各指数とも前月比、前年同月比において悪化度合いが一層増加し、景況の低下が経営を圧迫し、憂慮すべきであると思われる。

*鉄鋼金属製造業(非鉄金属製造業)
 
若干、繊維機会部品の増加が見られる。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 回復の兆しなく依然厳しい状況が続いている。
 繊維機械の特定不況業種の指定が8月31日付で切れたが、継続指定を切望している。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 組合員の殆どが繊維機械の部品加工を行っており、雇用調整助成金の適用を受けてきたが8月末で打ち切りとなり、9月からの雇用維持に苦慮している。再指定を申請している最中であるが、県や関係団体のバックアップをお願いしたい。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 景況は益々悪化し、長期間に渡り厳しい状況が続き企業は不安感をいだいているように思われる。
 倒産が1社あったが、原因等の詳しい状況はまだ不明である。

*機械器具製造業(金属機械製造業)
 依然として停滞感が続き、政府の不況対策の効果を維持するのみである。

*その他製造業(漆器製造業)
 ギフト市場の低迷が続いており、これに加えて木製品を中心としたデパート問屋が仕入れを大幅に減少しているため、漆器の生産が大幅に落ち込んでいる。さらに外国製品(中国産)が完成品として輸入されているので、産地職人の仕事量が大幅に減少している。

 

非製造業


*卸売業(原糸織物卸売業)
 
新聞等に書かれているとおり大変な不況であり、成約、納品とも最低である。
 年明けより好転の兆しが出ることを期待しています。

*小売業(石油小売業)
 
1. 廃業又は規模縮小企業が増えつつある。
 2. 夏場の天候不順のため旅行者が減り、石油製品の売上が減少した。

*小売業(電器小売業)
 
記録的な天候不順のため販売店の重点商品であるエアコンの売上げが後半になって大幅にダウンし、前年の70%伸長と収益が悪化し在庫数量で一時的に増加した。また、プライスリーダーの大型量販店間の競争でますます激化して単価ダウンをきたし、地域店の収益がますます低下している。
 9月以降は新製品販売等で期待がもてる。

*小売業(魚類小売業)
 
7、8月は近海の底引漁禁漁のため、一般大衆魚の入荷は少なく今一つ業況に活気がない。景気も相変わらず良くない。

*小売業(衣料小売業)
 長引く景気の低迷は賃金、雇用不安、老後の年金不安、消費者の買い渋り等々により消費全体に水を差す状況となり、同時にこの夏は青空がなく夏物衣料の動向は最悪であった。

*商店街(三日市)
 
サマーバーゲンセールにより対前月比は売上が増加した。
 当商店街でリニューアルオープンした店があり、賑わいにつながればと思っている。

*商店街(近江町)
 
資金繰りに行き詰まっている得意先が数件出てきており、県の緊急融資等を勧めている。

*商店街(横安江町)
 
8月7日に当商店街に若手工芸作家のアンテナショップが開店した。
 また、当商店街では8月7日(金)から9日(日)の3日間、夕涼み市を始め囲碁フェスタ、書道・絵画等の作品展、ガーデニング教室、電動スクーター無料乗車体験など多彩なイベントを展開し賑わいづくりを行い売上げ増加を図った。
 しかし、売上が上がったのはイベント期間中だけで、その後は来街者もぱらぱらといった状況である。

*商店街(尾張町)
 
夏宣言もなく秋に入る季節のように、経済は景気の浮上のないまま低迷し、厳しさは増す一方である。
 さすがに不変の状況にも若干のかげりが見えそう。

*サービス業(温泉旅館業)
 
天候、景況の先行き不透明感などのマイナス要因が多いため、観光にとって厳しい状況が続いている。

*サービス業(自動車整備業)
 
8月期の業界は需要減で推移し、継続検査では-35.5%、新規登録車状況でも-3.3%であった。

*サービス業(クリーニング業)
 
売上は前年度比5%減、前月比ほぼ横這いであった。

*建設業(総合建設業)
 
建設工事受注高は前年同月比9.5%の増となった。内訳は、民間土木21.3%減、民間建設14.6%減で民間工事の受注は16.6%減となったが、官公庁の土木13.1%増、建築78,8%増で官公庁工事の受注が25.5%の増となった。

*建設業(鉄骨業)
 バブル期の鉄骨の需要は1,200万トンであったが、今年の需要は850万トン前後が予想されており、長い建築不況が続いている。
 不況からの反転のきっかけが生まれることを願いたい。

*建設業(鉄筋業)
 
長期不況により建設業界(特に建築家)は疲弊困憊である。
 元請のコスト削減は下請代金への転稼であり、一方的な押しつけである。採算が取れないからと断れば仕事が無くなるので、やむなく赤字覚悟の受注をとらざるを得ない。
 当組合で自主廃業した組合員もある。

*運輸業(トラック運送業・金沢市)
 
当月は季節的要因で営業日数が減少し、本年は特に不況の為か盆休が長く、盆前後は貨物が著しく減少した。天候の不順が更に追い打ちをかけている。

*運輸業(トラック運送業・小松市)
 
不況の深刻化で、取引先の休日が増えて収入は大幅に減少した。
 資金繰りに苦慮している業者が増え、車両修理代金の手形ジャンプや支払遅延が見られる。
 小渕内角の公約である景気刺激策の早期発動を期待している。

*運輸業(ハイタク業・金沢市)
 
収益面では、旧盆を含め雨天のため利用客が増えたため伸びた。
 雇用面では、一社平均4〜5名不足しているため実動率にも影響してる。
 料金面では、迎車料金、早朝予約料金廃止申請が出され波紋を投げかけている。さらに、ゾーン制運賃の導入などタクシー業界も規制緩和の動きが出ており、従来の「横並び」を崩すきっかけとなりかねない。
 真に生き残りをかけた競争時代に入ったようです。


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